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2006年2月15日

Vol 12. うんちく探検隊1周年記念 千葉県富浦スペシャル

?御礼 おかげさまで1周年!?

平素より、小欄をご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
多くの皆様のご協力に支えられ、何とか1周年を迎える事が出来ました。
これもひとえに皆様からの貴重なご意見、ご感想を頂戴したおかげと、深く感謝申し上げます。
取材の依頼を頂き、未だ訪問できていない産地の皆様におきましては、大変ご迷惑をお掛けしておりますが、順次お伺いする予定でございますのでご安心ください。
本年度もより楽しく、役に立つ情報発信に努めてまいりますので、応援宜しくお願いいたします。

                                         商品開発室一同


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前回に引き続きまたもアクアライン越え!!

さて、今回は1周年記念スペシャルという事で、弊社営業本部のご協力により千葉県富浦地区を一斉捜査!計7名のうんちくに遭遇。早速、またもアクアラインを渡り千葉県の奥地へ。そこはうんちくがとぐろを巻くドリームランドであった。

忍足義明さん ?球根小花の箱庭?

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 北風を避けた、陽だまりの中のウォームハウス!!
 全ては計算し尽くされている。

 小高い山の斜面は南側に面しており、まぶしい太陽が降り注いでいます。心なしか、空気が暖かいのは、山が寒い北風を遮ってくれているからでしょうか。
 花を育てるのに絶好の環境とも言えるこの地に、忍足義明さんの球根ハウスがあります。早速ハウスに入って中を見せていただく隊員たち。
 ハウスの中はさらに暖かく、まるで春のよう。ふと見ると初夏に咲くアガパンサスが1本咲いているではありませんか!
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 何故この時期にアガパンサスが?
 君の姿に夢のような初夏を思う。

「クリスタルリリー」針のような茎の先端に小指サイズの小さな花をつけます。群生している様子は剣山の中に咲く小花の群れ、といったところ。
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                  クリスタルリリィー

「砂地に咲くツルバキア」ツルバキアは1本の茎から放射状につぼみを付け、小さなベル型の花を数輪ずつ咲かせる。よーく見ると小粒ながら八重咲きでとても可愛らしい。
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 ツルバキヤも良く見ればカトレアの形。
 香りもほのかでいとよろし。

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 これほど瑞々しく咲いているのに、ハウス内の水遣りは年に1度だと言うからビックリ。見ると地面はサラサラの砂地・・・どうしてこんな環境で花が咲くの?「球根植物は刺激がないと花が咲かないものなんですよ」と忍足さんは言います。

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 植物界にいじめありえずして花つかず。

「ラケナリア」黄色いラケナリアを発見!ラケナリアは南アフリカを原産とする球根性多年草。アフリカヒヤシンスという別名もあるんですって。ハウスで見つけたラケナリアは紫がかった葉に黒い斑が入る品種でした。
 普通は花のみ出荷されるラケナリア、うーんしかしこの個性的な葉は捨て難い。花も葉も使って、アンスリウムや葉ものと合わせたらエキゾチックなアレンジの出来上がりですね。
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 ラケナリヤの正体は美しかった。
 株付きの姿なら、球根小花最大の惑星だ!!

「ミラービフローラ」
メディカルホワイトな花です。ニラに似たすーっと長い茎と葉、ツルリとしたつぼみ、すっきりと咲く白花。
シンプルな白とグリーンは清潔感をイメージさせます。たとえばキッチンのシンクの上、洗面所のミラーの横、バスルームの窓辺、そんなところに飾りたい花。
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 よーく見ると二つのシェイプを
 した3枚の花びらが重なりあっている。
 一体何を意味しているのだろう。

「ミニグラジオラス」
隠れファンの多いミニグラジオラス。細い茎、葉と華奢なつくりが、清楚な雰囲気を作り出しています。
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 よーく見るとダイヤモンドリリィーの
 ような輝きがあるのですね。


自給自足が基本。
「うなぎ池」では食用うなぎ、エビ、鯉など豊富に養殖中!ハウス内の家庭菜園コーナーでは大根やほうれん草も栽培中。野生のヘデラベリー(木づた)が豊富に自生。
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                  ウナギ池と自生へデラベリー

川崎 美知江さん ?ソテツ パーク?

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          川崎 美知江さんとソテツ 


本日二軒目のうんちく産地は広大なソテツパーク。日々ソテツをご出荷いただき、圃場主である川崎さんご一家を訪ねました。ご自宅から数分の距離にある圃場に植樹されたソテツは、その数なんと5千株。こんな光景見たことない!目の前に広がるソテツ、ソテツ、ソテツの群落を見て、ひたすら驚きの声を上げる探検隊員たち。どこかのテーマパークに迷い込んでしまったかのような景色でしょう?
台風の潮風を避けるように北側の斜面に植樹されているのは、やはり計算されてのことでしょう。
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川崎さんのソテツたちは、何年もかけて育てられた立派な株ばかり。ソテツの樹齢は、幹を見てみましょう。横に幾重もギザギザした年輪が見えますね。またソテツの葉の根元には、5cmほどの鋭いトゲが無数にあります。近づいて見ると竹串のようにガッチリ硬そうなトゲ、これは危険です。ちょっと注意が必要ですが、熟練のハサミ技で日々収穫されているのですね。ちなみに、生えたてホヤホヤの頃は閉じている葉がピンと開いた頃が「切り前」、収穫のタイミングです。
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 ソテツの年輪は横軸に表れる。
一巻きで1年。

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 川崎家もうひとつの主役ハラン。
 日陰での栽培が理想なんですねぇ。

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 ソテツ新芽
 ちびっこの頃から痛そーうな感じ。

武田昇さん、石井一彦さん ?お彼岸のアイリスは大丈夫!?

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左:石井さん 右:武田さん
二人で大田のアイリス事情を支える。

石井さんは大田花き前身の大森園芸にお勤めで、現在はアイリス、ゴテチャなどを作っていらっしゃいます。お彼岸の出番を待つアイリスを一足早く見に行きました。アイリスは別名オランダアヤメ。花色は青(ブルーマジック、ブルーダイヤモンド)黄色(アポロ)、白(ホワイトマジック)などがあります。一番良いタイミングで花を咲かせるためには、その日、その週で変わるお天気に合わせたデリケートな管理が必要です。「温度調節とか水やりのタイミングは、長年の経験とカンだよ」と石井さん。例年にない寒さで、温度調節にはかなり気を遣っておられる様子。「今年は寒いからあぶねぇーよ」と武田さん。それでもここ数年、お彼岸はハズしたことが無いお二方。お彼岸はご安心くださいね。

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 彼岸の出番を待つアイリス達。
 どうか春風吹いて間に合っておくれ。

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 アイリスの咲き姿はとても個性的。
 何かをイミテーションしているのだろうか。

粟田農園 ?冬場のユリ勝負師?

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  ↑粟田さんは圃場があちこちに点在しており、管理が大変。
   作付け表を持ってのご説明を頂く。

川沿いの窪地、周囲を篠竹の生垣に囲まれたところに粟田さんの圃場を発見。さながら富浦の安全地帯といったところでしょうか。管理の行き届いた暖かなハウスの中で育つユリたち。粟田さんは花が少ない冬の1月?2月にかけて、高価な球根を仕込んで良質なユリを出荷しています。みなさん、粟田さんのユリを買うならば今がチャンスです。

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   LA、スカシ、OH 何でもあり実に頼もしい。
 

高山弘さん ?断崖を越えてフリージアのハウスを目指せ!?

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        必死の崖越えの先に夢のフリージア畑はあった。

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高山さんのハウスは、車一台がようやく通れる幅(道路わきは断崖絶壁)の道をクネクネ曲がった先にあります。そろり、そろりと車を進めて断崖の道程をクリアした探検隊。良くやった!さあ、お目当てのウンチク産地はもう目の前です。

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 フリージアは何故か一方向を向く。

高山さんは個性的でバリエーション豊かなフリージアを出荷することで有名です。黄色のアラジンを見ると茎も太くしっかりしていて、花もきれいに粒ぞろい。5?6年前から、枝切りで八重咲き品種の出荷を始めました。フリージアの一重も美しいけれど、八重咲きのボリューム感と優美さはまた格別なんです。八重咲きは開花期が遅いため、2月にならないと咲きません。冬場需要を逃してしまうリスクと、また完全な八重咲きにするのが難しく栽培には特に神経を使うことなど、一筋縄には行かない八重品種。大手競合産地との差別化を図り、少量でも完成度の高い八重品種、質の良いフリージアを出荷されているのですね。
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 バリエーション豊かなフリージア。
これも高山さんのおかげ


サクマ農園 ?希少品目イキシャの宝庫?

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ソルボンヌ、リアルト、イエローウィーンなど素晴らしいユリを出荷されている佐久間さん。実は大変マニアックな球根小花も作っています。なかでもちょっとめずらしいのはイキシャ。イキシャは南アフリカ原産のアヤメ科の花で、花姿はちょうど稲の穂にそっくり。稲の穂からピンクや白の小花が顔を覗かせて咲く、素敵な花。もともと生産者が少ない品目でしたが、球根が病気にかかりやすいこともあり今となっては、ごく限られた生産者しか作らないという希少な花。佐久間さんはそのイキシャを、何種類も作り続けています。これほど品種豊富に持っているのは佐久間さんぐらいでしょう。イキシャは光を浴びて開花する花。探検隊の到着はすっかり日が暮れる頃だったので、咲いているイキシャを見ることは出来ませんでした。残念!

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サクマさんは、百合屋といっているが、フリージア、イキシャに対する熱の入り様はかなりのもの。再調査が必要だ。


?富浦地区の格言?


?冬の富浦地区は花の栽培に好立地である!この時期は富浦の花を使うに限る。
?個選産地が多く、個性際立つ花とベテラン生産者が多い。
自分の好みに合った生産者を見つけておくべし!
?富浦地区は圃場の台風対策が万全である!
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 この山中にはあのハクビシンが
うじゃうじゃいるらしい。

?わたしの格言?

フリージアは品種によって香りの違いを楽しむべし。
ベストフレグランス賞は「ストライプサン」で決まり!
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 ストライプサン
 

(文責 三浦 彩)

2006年2月 3日

Vol 11. 千葉県君津市 BLOOM?NET

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カメラ素人の私はいきなりピンボケだった。大概こんなもんだ・・・。


例年に無く寒さ厳しい今年の冬。うんちく探検隊も春の訪れを心待ちにしていた。
ちょっと弱気な我々はもはや、暖かそうだというイメージだけで次に行くところは千葉県と決めていた。
千葉県は国内屈指の花産地で達人も多く、うんちくの吹き溜まりみたいなところだ。どのエリアに行ってもうんちくを発見することが出来るであろうが、今回は若手中心で勢いに乗る「BLOOM-NET」をターゲットに選んだ。出発前から激しいうんちくの匂いが何処からともなく感じられる。

かわぐちひろし探検隊の謎

かわぐちひろし探検隊に憧れていた私は、何故いつも彼らがとんでもないハプニングに見舞われるのかいつも疑問であったが、冷静に考えてみると下調べが足りないのではないか?とか、何かのトリックが何者かによってなされているのではないか?とか、色んな想像が膨らんで仕方がないのだが、底なし沼にははまりたくないので、先ずは現地の下調べをしておこう。

調査結果:

BLOOM-NETアジトは君津市小櫃地区、カラーをはじめ、ストック、アネモネなどの栽培が盛ん。彼らは12名のグループで構成されており、カラーを中心に栽培している。

カラーは大まかには2つに分けられる.
?湿地性カラー(ウエディングマーチ、グリーンカラーなど) ?畑地カラー(クリスタルブラッシュ、ブラツクマジックなど)

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↑湿地性カラー         ↑畑地カラー


彼らは元々湿地性カラーを栽培していたが、数年前から畑地のカラーの栽培も手がけている。
5人でスタートしたメンバーは今では12人となり、年々勢力を強めている。


そして出発

下調べも済んだところで、出発だ。
早速、車を走らせアクアラインを通過。なんと、50分で着くじゃないか。アクアラインの価格次第では、むさ苦しい都会を離れ、自然と共にシンプル且つ、達成感に満ち溢れた生活を送りたい人々が永住の地を求め集まってきてもおかしくないはずだ。 こりゃあ、君津族という言葉が出来る日も近いに違いない。

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 ←不動産の手配を急がねば。
  果てしなく広がる畑、そして森!!


待ち合わせの小櫃経済センターへ到着。 農協の鈴木君、朝生代表をはじめとする生産者の皆さんが快く迎え入れてくれた。鈴木君はかつて、さわやかで良い男であったが、(今でもいい男には変わりないのだが)いつのまにか価格コントロールの達人となり、もはや市場担当へプレッシャーを掛ける大物になっていた。BLOOM-NETの成功の影には彼の卓越したマネジメント力が潜んでいるのだ。

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  ↑BLOOM?NET メンバー           (右) 農協 鈴木君 ↑


畑で!?美人発見!!

早速、ウェディングマーチをメインに栽培する田中氏のハウスを見学。
立派なハウスがずらっと並び期待が胸に高まる。
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田中氏 「大田花きのおかげでハウス建てれましたよ。」
シャコジでも嬉しいお言葉だ。来て早々嬉しいじゃないか。


中を覗いてみよう。

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ハウスの脇からは水が昏々と湧き出しているのが印象的だ。
そう、湿地性のカラーには豊富な地下水が欠かせないのである。
地下水豊富な君津でこそ出来る芸当なのだ。

ウェディングマーチを発見!

相変わらずみずみずしく美しいじゃないか。

ここで早速、朝生氏からうんちくが出てきた。
「私たちは栽培する上で、なるべく肥料を減らし細くてバランスの良い丈のカラーを作るようにしているんですよ。」

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 ↑みずみずしさ全開!!WMエレガンス!!


なるほど、そう言えば花屋さんもみんな太いのは使い難いとか、長いのは用途が限られるって言っていたなあ。 花屋さんの意見がちゃんと通っていてすばらしい。

「それから、丈の短い物を意識すると自然に本数も切れるんですよ。なぜなら丈の長い花があると日陰を作ってしまい、株に光が当たらなくなっちゃうんですよ。」 

なるほど、理にかなっている。

「それから、花を切るときは他産地よりも咲いたものを刈り取ります。うちは綺麗に咲くカップの美しいカラーをお届けしたいのです。」
カラーも顔が命ですねェ。

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 (花顔の美しさは日本一だっ!!!)

美人は厳しく!!

次に選別を行なっている現場を覗いてみよう。
なんと、選別してる若々しい女性人は2人とも都心の花屋さんで働いていた方々じゃないか。
カラーの魅力を通して君津までやってきた2人。

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              (BLOOM-NETのカラーに導かれた美女2人)

元花屋さんが選別しているなんて贅沢すぎる!!

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  ← (左)レギュラー品 (右)A品
   どちらも悪くない!厳しすぎる選別・・・

カラーの美しさやそれを作る生産者の情熱が人を動かすなんて、恐るべしBLOOM-NET CALLA!!!!!!!!!

選別の基準を伺ってみよう.。

Q:BLOOM-NETでは、レギュラー品とА品とがありますが、どの辺を基準に分けているのですか。

A:形の歪なもの、茎が太い物、シワがよっているものはA品となります。しみは論外。

しかし、実際見比べてみると、うーんどちらも悪くない。既にプロの領域すら超越し、もはや芸術感の世界の選別レベルだ。私もかつて7年間カラーの担当をしていたが、このレベルまでは追求してこなかった。   
このカラーは作り手が買い手を選ぶ、誠持って贅沢なカラーだ。こんなカラーのブーケでウェディング出来る人は本当に幸せ者だ。


巨大要塞ハウス

芸術家揃いの田中家を後にし、畑地カラーとアネモネを栽培する保坂氏のハウスへ移動。
君津の巨大要塞保坂ハウス。
以前はすべてアネモネのハウスだったのだが、どう見ても金を掛け過ぎだ。
これは大きなプレッシャーだ。

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 ← 君津の楽園♪保坂ハウス!

以前は畑地のカラーは冷涼ドライな気候を好む為、暖地では作れないというのが一般的であったが、近年、千葉県でもトライする方が増えていて、常々思う事は、やはり常識とか言う言葉は覆す為にあるようなもんだとつくづく感じさせられる。

中に入ってみよう。

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 トリプルハウス!!!
 ここまでしなければカラーは作れないのか!??
 すさまじい執念だ!

いきなり目に飛び込んだのは、HOUSE ON HOUSE ON HOUSEのトリプルハウス。冬に畑地のカラーを出す為には、ここまでしなければならないのか。


保坂氏 「こうしないと丈が伸びないですよ。」

室内温度の設定は24℃に保たれており、原油の高騰から金が掛かってしょうがないと保坂氏の顔には書いてあるようだ。
定植されているカラーも様々だ。
ニュージーランド産球根の大輪種、アメリカ産球根のレーマニー系小輪種。

保坂氏 「ニュージーのは花はいいけれど本数も切れないし、厳しいねぇ。」

HB系のカラーは一つの球根から1?2本程度しか花が取れない。しかも、1年で球根が腐ってしまうケースが多い。一方、レーマニー系は8?10本位花が切れ球根も毎年残るのである。その割に価格差が以前よりつかなくなり、生産者としては実に頭の痛いところである。
そんな条件下で頑張る保坂氏に思わず涙ぐんでしまった。

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(左)ホットチョコレート(NZカラー) (中央)保坂氏 (右)クリスタルブラッシュ(カリフォルニアカラー)


カラーのベットを見ながら左側をちら見してみると、あ?アネモネじゃないか。
そう今年は市場でアネモネが少ないだのってオー騒ぎなのだ。

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 カラーと同じハウスに入っている。
 以前は全部アネモネ畑だった。
 しかし、もはや端の方に追いやられている。

保坂氏 「アネモネは良くねぇーから違うところ見てよ。」

どうやらカラーに夢中で、アネモネの管理をサボっていたようだ。
ここ小櫃地区はアネモネの大産地で、関東市場のシェアも高くキーになる産地なのだ。
見るなといってるが無視をして潜入。

別に悪くない。見るなといっておきながら、保坂氏のうんちくが流れてきた。

「アネモネは昼間咲いて、夜閉じる。午後3時ぐらいに花を切るのがベストだねぇ。」

そーか、切るタイミングっていうのも色々あるんだなあ。意外と勉強になった。
あれこれアネモネの少ない理由もあるが、2月中旬からは順調に増えるという事で、一安心だ。

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 (アネモネは葉だけでも美しいねぇ?)


24℃のハウスにずっといたら暑くなってしまったので、外に出る事にした。

改めて、ふとメンバーの表情を拝見してみると、もーかってそーな感じでなんともうらやましい。

メンバー 「もーかつてないっすよ。」

もうかっているやつらは大概そーいうもんだ。

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ここでうんちくフラッドを浴びるも、書くと長いので要点まとめて見る。

ブルームネットのモットー
○お客様に感動と満足を与える花作り。
○しっかり咲ききり7日間日持ち保証。

そしてお約束の格言

BLOOM?NETの格言

・カラーは香り(香り含めたすべての雰囲気)で楽しむべし。
・選別レベルは世界一。勝負仕事はブルームネットカラーを使うべし。
・カラーは動く花だ。うちのカラーを使って試すべし。

ここで私のカラーの格言

・湿地カラーは乾燥に弱い、こまめに霧吹きするべし。

君津格言

・ゴルフ好きはここ君津に土地の手配を急ぐべし。

隊長手記

大概探検隊というものは底なし沼にはまったりするものだが、カラーの田んぼに足を滑らした程度で帰社する事ができた。しかし、君津は千葉の入口みたいなもの、次回は千葉の奥地に潜入してみたい。 今から、野獣除けスプレーの準備、地図の確認、千葉弁の練習に大忙しである。

いつの日かご縁があったらまた会おう。        うんちく探検隊 隊長  宍戸 純

おまけ

(BLOOM-NETのカラー達)

IMG_4743.JPGIMG_4749.JPGIMG_4751.JPGフレーム.JPG
  サニー   ● ガーネットグロー ● ホットショット ● フレーム

http://www.bloom-net-calla.com/
 詳しくはこちら↑

(文責 宍戸純)
Copyright(C) Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.