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2006年12月 2日

vol.29 千葉県 鉢物産地編 パート?

千葉県旭市の鉢物産地 第2弾!
やっと冬らしい気候になってきました。
「寒くなると赤が売れる!」と言われますが、ポインセチアの季節です。
今回は、シクラメンとポインセチアを中心に栽培しているLOOP1産地を2件ご紹介します。

?感動的に長持ちするシクラメンを!?

(田村園芸)


CIMG2804.JPG

まずハウスに入ると、色分けされ、ピシッとまっすぐ並べられた鉢に驚かされます。

CIMG2806.JPG CIMG2810.JPG

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几帳面な性格に違いないと思われる田村 博さんがこちら→


そして、いただいた名刺に書かれた似顔絵そっくりで、またビックリ!



↓こちらがその似顔絵。分かりますか?ソックリでしょ!

murata.bmp

そんな田村さんのコダワリは…
yubi2.JPG【コダワリ?】田村流・葉組み

田村さんも葉組みにひと手間かけて、きれいに変身させる魔法の手をもっていました。
そのポイントは…
鉢から10cm!理想型となる目安の高さを決めたら、もうこれ以上伸びない古い葉にまだ伸びるような葉や、丈が長い葉を絡めて、なるべく平らにみえるようにする!そうすることで、揃って見えるのです。
CIMG2808.JPG

名付けて“ガンコ作り”!!
買った人が長くキレイな状態を楽しめるように考慮されているのです。

yubi2.JPG【コダワリ?】土

この辺の山土、赤土を取ってきて使用しています!

yubi2.JPG【コダワリ?】肥料

買った人が、最低1ヶ月は水さえあげていればいいように肥料を乗せています!


yubi2.JPG【コダワリ?】水

tamura2.bmp
ラベルにも記されている『PWSパイウォーターシステム』
つまり、イオン水を使っています!

CIMG2812.JPGそうして完成したシクラメンがこちら→

花の根元が平らに揃って美しい!
尚且つ、末端のお客さんの事まで考慮されているので花持ちが抜群にいいと、お花屋さんの間でも人気の商品なのです!

CIMG2814.JPG


こうしたコダワリを継承するご子息の静さん→

栽培を始めて4年目になるそうです。

これからも期待してますよ♪


田村さんの格言



・花持ち抜群!感動的に長持ちするシクラメンをお試しあれ!




?グズマニアでは国内屈指の生産者です!?


(旭園芸)

続いて、旭園芸さんをたずねました。
まずは、旬のポインセチアをご紹介!

CIMG2861.JPGCIMG2860.JPG

今年 爆発的にヒットしている『アイスパンチ』は、こうして、だんだん白くなるのです。

この他の栽培品種には…

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  レモンスノー       ウィンターローズ マーブル      ピカソ         …etc
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栽培はプールのような場所に水を張って、その上に鉢を置いています。


ここで、
ポインセチアの豆知識mame.JPG
すっかりクリスマスのシンボルとなっているポインセチアですが、元々キリスト教が西半球に伝わる前からメキシコのアズテク族によって栽培されていたようです。
切り口から出てくる乳液からは、熱を下げる薬効のある調剤が作られていました。
17世紀には、フランシスコ修道会の僧侶によって、その色と咲く時期から、お祭りや誕生祭の行列に使われるようになったといいます。
そして、アメリカの駐メキシコ大使のポインセット氏がメキシコで発見し、紹介して広まったことから 「ポインセチア」になったと伝えられています。

花言葉は★『聖なる願い』★

                                              ↓林さんご夫妻。
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さて、24歳で観葉植物の栽培に携わり、30歳でグズマニアを作りを始めて15年になる林さん。
観葉を始めた切っ掛けは、「マスクメロンが売れなくなって、面白そうだなと思って…」との事。
さらに、「今考えると人生のターニングポイントだったんだけど、成功するか分からなかったよね。しがみ付いてココまで来たよ!」とご苦労を思い返されていました。
でも、「野菜はいかに数量と時期を合わせるかだけだけど、植物は鉢のサイズ、スタイルをどう仕立てようか?などと考える要素が多いから楽しい!」と充実した様子で語ってくださいました。

CIMG2879.JPG
そして、ポインセチアを作り初めて6?7年。
でも よく考えると、グズマニアもポインセチアもガクが色づく植物ですよね。
ガクが色づく植物が好きなんですか?
「花と分からないから、持ちもよく見えるしね。」と。


そんなグズマニアのハウスも見せていただきました。

と、そこでハウスの天井まで届きそうなほど成長したヤシの木発見!
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そして、「おいしそうな青パパイヤ!!!」

「えっ?青いままでも食べれるの?食べれるんなら取っていいよ!」という林さんの言葉に飛びついた少年のような表情を見せる桐生隊員。

確かに青パパイヤは、沖縄では炒め料理として、またベトナムではサラダとして食べられています。
私も青パパイヤのサラダは大好きですが……。

CIMG2882.JPG
さてさて、本題の取材に戻って、グズマニアです!

「今は時期じゃないから、あんまりいいのないよ。」とは言うものの、鮮やかな色合いが美しい!!!

出荷するまでにナント2年もかかるのです!

こちらも出荷時期に期待です。

   
「1日100m四方のこのハウスを行ったり来たりして1万歩じゃきかないよ。だから靴底の減りが早いんだよ!」
「労働時間多いけど、植物を栽培することは職業としては自分の奨に一番合っている!」

さらに、「今までは与えられたものをいかによく作るかだったけど、今はオリジナルを作る事が夢!」と
気負わずに楽しみながらも、大きな野望を抱く林さんでした。
 

旭園芸 林さんの格言



・花屋さんの利益が生産者の利益!

(文責 中川美紀)
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