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2008年6月23日
vol.62 JA北空知広域連
ウンチク探検隊、2度目の北海道上陸!
今回やってきたのは北海道の深川に生産拠点を構える
「JA北空知広域連 北育ち元気村花き生産組合」
です。
長い(^_^;)・・・ので、以下「元気村」と呼ばせていただきます♪
深川はどこかというと、ここ。
上から見るとこんな感じです。
この広大な大地を生かして花を作る元気村は、なんと
300を超える生産者さんから成る大きな組合。
その組合をまとめるのが、北海道の千葉真一こと竹内常雄組合長
2008年1月から組合長に就任されました。信頼厚く、頼れる組合長です。
前置きはこれくらいにして、早速VTRを見ちゃいましょう!!
☆ひとつだけ・・・
VTRの中で、皆さんスターチスのことを「シヌアータ」と言っていますが、全て「スターチス」のことです。
学名をスターチス シヌアツム(Statice sinuatum)とかリモニウム シヌアータム(Limonium sinuatum)などというため、地域によっては"シヌアータ"と呼んだり、"スターチス"と呼んだり、略して"チース"と呼んだりします。
ではこちらをどうぞ!
次のVTRはあの伝説の人「第2代元気村組合長 村椿 健造(むらつばき けんぞう)さん」の語録集です。
ハウス内は本当にきれい。
日々花を見つめてきた村椿さんならではの花に対する熱い思いや、組合の心意気などを語ってくださいました
300軒以上の力を集結して大田花きに送り込まれるスターチス出荷量は以下の通り。(2007年実績)
元気村からは、スターチスをメインとし、広大な土地を生かして夏場の大産地として多岐にわたる品目をご出荷いただいています。
■スターチス
アラビアンブルー ピンクキッス ミルキーウェイ
シネンシス
■デルフィニウム
■ヒマワリ
■カラー ドリーミィピンク
■ダリア 黒蝶など
■テマリソウ
■アナベル
■リンドウ
■スズバラ
ちなみに実がなる前のバラの枝はこんな感じです。
赤紫でとてもきれいです。
■ブルースター
■カボチャ(ハロウィン用)
↓以前大田花きでカボチャの展示会をしたときの様子です。
http://www.otakaki.co.jp/topics/2005/200519/index.html
ところでみなさん、こちらの写真をご覧ください。
何かお気づきのことはありますか?
うーーーん、デカイ??
ハズレです(-.-)。
正解は「ハウスとハウスの間隔が広い!」です。
なぜかというと、除雪した雪を置くためです。
全てのハウスは2.5メートルから3メートルの間隔をとってあり、連続して設置するのは3棟までとなっています。
北海道は降雪量が多いので、冬場はハウスのビニールを取り外します。
1月20日ころからはひたすら除雪!!
(除雪した雪は3メートルのキープした間隔へホイッ!)
1月、2月は除雪がお仕事になります。
除雪が一段落したところで、今度はテントをかけます。
定植!!(3月初旬)
栽培、出荷
収穫終了(11?12月)
ビニールを取る
積雪・・・
といったサイクルになるわけです。
スターチス部会長の大西さんが
「ここの畑、一町歩貸してあげるよ?」
とオファーしてくださいました。
「へ?、一町歩ってどのくらいですかね?」
と聞いたときに"ここからあの辺りまで"と大西さんが指した面積の広いこと、広いこと!!
(一町歩はおよそ3,000坪≒1ha)
「おいくらですか?」と大西さんにお伺いしたところ、人差し指を立てたので、
「月1万円ですか?、安いですね?」
なんて言ったら、なんと
「月じゃないよ。年間1万円でどう??」
だーーーーー!なんと!?(゜◇゜;)
瞬間的に月何万円も支払っているマッチ箱のような東京の我が家を回想してしまいました。
世の中、そんなもんですね。
ここで、もうひとつ元気村にとって大切なことをご紹介しましょう。
それは「若手の育成」です。
元気村では、このように若手の勉強の機会を設け、未来を担う若手を積極的に育てています。
勉強会では市場見学や都内の小売店巡りなどをされています。
これで元気村の将来も安泰!!
さて、ここでVTRの中に出てきた、不思議な三角形についてご説明しましょう。
↑これです、これ。
これは「稲架木(はさぎ)」という木です。
冬場、小さい木や稲などの植物を雪害から守るために三角形に組まれて使います。
今は雪が降らないので、取り外して暫定的にこのように置いているわけです。
もともと、はさぎは水田のはさがけの作業に使っていたもので、米所として有名なこの深川の地域では、農家さんならどこにでもあるもののようです。
もうひとつ、北海道の不思議をご紹介。
写真の真ん中にたくさん並ぶ矢印・・・なんだと思いますか?
「この下に大金眠る。掘ってみよ。」のマーク!??
ハズレです(-.-)。
路肩を標すものです。
道路が雪で埋もれて路肩がわからないと事故になりかねないので、矢印で標してあるんです。
その道路にもきちんと標されていました。すばらしい、雪国ならではの工夫!現地の人からしたら、当たり前のことなのかもしれませんね。でも私たちには新鮮に映ります。
・・・JA北空知広域連
北育ち元気村花き生産組合の格言・・・
量は力!北の広大な大地と組合の組織力を生かして、数を取るべし!ブランドも確立できる!!
栽培で大切なことは土作り。自ら工夫を凝らし、土作りに丹精を込めるべし!そうすれば、連作障害も防止できて、良い株ができる。
元気村はマーケットニーズに応じて常に挑戦していくべし!
良いと思えば精査の上、すぐにでも取り掛かる。元気村はいつも元気!
若手を育成すべし。元気村の未来は若手にかかっている!
・・・JA北空知広域連 北育ち元気村花き生産組合のポリシー・・・
他産地からの圃場見学は快く受け入れるべし!
情報交換もできる。「"見学受け入れ"は人のためならず!」まさに、自身の勉強のために受け入れるのです。
uuum...なんと心も広いこと。
(第2代元気村組合長の村椿健造さんと、現(第4代)組合長の竹内常雄さん)
元気村のURLはこちら
http://genkimura.chicappa.jp/