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2008年9月19日
vol.66 埼玉県 フカヤスリーエフクラブ
ネギ畑が一面に広がる、埼玉県深谷市。
ここは深谷ネギの産地としても有名な地ですが、深谷を代表する花といえば冬から春にかけて栽培されているチューリップ、そして年間出荷のあるユリ類です。県内のユリ生産地は県北部と南部の十五市町。深谷市の生産量は県内のなんと九割を占めています!深谷市では主にスカシユリ、オリエンタルユリ、LAユリを栽培しているそうです。
9月、ウンチク探検隊はユリひとすじに取り組むフカヤスリーエフクラブを訪ねました。
詳細はこちらからご覧ください♪
この日、深谷市は午後からゲリラ豪雨でした。
どしゃぶりの中ハウスを次々と案内してくださったフカヤスリーエフクラブ代表を務める島田さん。
どうもありがとうございました。
?ユリ作りに適した土地?
「深谷市はもともと養蚕をやってたんですよ。そこからチューリップ栽培が始まって、今はユリがほとんど。」と島田さん。なんと、島田さんのお父さんもチューリップを栽培していたそうです!
深谷市の地質は関東ロームで出来ています。
関東ロームは火山灰が風に乗ったり、火砕流や土石流となって運ばれ堆積した火山生まれの土。
これらの土は水はけが良いという特徴があります。そのため、水はけが良い土地を好む農作物・・・ネギやダイコン、さつまいも、キャベツ、そして球根植物にとっては絶好の栽培地だったのかもしれませんね。
深谷のユリとチューリップ栽培にはこうした背景があったのでした。
?スリーエフクラブのLAユリ?
全体ではLAユリ7割、OHユリ3割の出荷割合。LAユリとはテッポウユリとスカシユリの交配種でテッポウユリの大輪性と、スカシユリの多彩な花色を兼ね備えた品種です。島田さんに、LAユリについてもう少し詳しく教えていただきました。
?LAユリの特徴?
?くっきりした黄色やオレンジ・・・鮮やかな発色は人気要素のひとつ。スカシユリにある黒ゴマ模様(斑点)が無いから、花色がよりいっそうクリアに見えます。
?ユリ特有の「香り」がほとんどありません。これはスカシユリの特徴を受け継いでいるため。
オリエンタルユリは立派ですが、香りも強いもの。LAユリはレストランの装飾、お見舞い用など
香りにデリケートなシーンに使ってみてはいかがでしょうか?
スリーエフクラブのLAユリは主力のオレンジ、黄色品種が8?9割を占め、白は1割程度、ピンクはほとんどありません。主には、お盆やお彼岸に使われる仏花(お供え花)に入れる花として欠かせません。
もともと仏花には黄色のスカシユリが多く使われてきましたが、今では球根単価が上がったことから
生産量が減り花の単価も値上がりしています。そのため、スカシユリのニーズに代わる選手として
黄色、オレンジのLAユリが使われるようになりました。
もちろんこれらは仏花だけではなく、イベントや舞台の生け込み、お祝い用のスタンド花など業務用ではメインに使われる実力派たち。
お客さんから引き合いが強くなる、お盆、お彼岸、年末、母の日…など需要期はフル回転で採花、出荷作業が続きます。
島田さんをはじめ、フカヤスリーエフクラブのスピリットを教えていただき、お客様が本当に欲しいユリは何なのか?を日々追求して、使い手の気持ちとお客様中心に考えた花作りを志す徹底した意志の強さを感じました。
フカヤスリーエフクラブの格言
オンディマンドを目指したユリ作り。欲しいときに必ずある!安心産地。
メンバー5人だからこそ出来る、高位平準化した商品品質。