« 2010年4月 | トップ | 2010年10月 »
2010年8月13日
vol.77 JA兵庫六甲農協 淡河支店 テッポウユリ
淡河←みなさん読めますか?
「オオゴ」と読みます。
神戸市北区にある淡河町のことですが、大田花きには「プリンセスオーゴ」というテッポウユリがあり、大変高い評価を得て、フラオタ2009で優秀賞を受賞しました。
大田花き球根担当はプリンセスオーゴを出荷するJA兵庫六甲淡河支店を「間違いなく全国でトップレベルの産地です」と高く評価。
またフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2009での審査員である買参人さんから頂いたコメントも、
「リピート率が非常に高く、品質による評価された花というイメージが強い。産地を評価します!」
と、この上なく素晴らしいものでした。
なぜ、神戸市の北区の中のひとつの町の名前がテッポウユリの品種名にまで取り入れられ、しかも全国レベルの高い評価を得ているのでしょう。
理由を探りに神戸に行ってきました。
品川から新幹線に飛び乗っておよそ2時間45分、新神戸駅に到着。
前川清の「こうぉぉ~べぇ~♪」という歌が聞こえてきそうです・・・って年齢(とし)がばれるな^_^;
そんなことは置いといて、・・・ん?神戸って意外にも山がちなんですね。
新神戸駅構内からすぐ外を覗くとこんな感じ↑
港のイメージがありましたが、新神戸のすぐ裏は山に囲まれています。
神戸市の面積のうち北区が45%を占め(広い!!)、淡河町はこの北区の一角にあります。
北神電車の谷上(たにがみ)という駅で降りてから、車でひと山超えて淡河に到着。
早速JA兵庫六甲淡河支店の大石さんが案内して下さいました。
大石さんは、森本レオとNHK教育テレビの「できるかな」に登場するのっぽさんを足して、年齢を20歳くらい若く、且つ男前にした感じです。良く伝わったかと存じますので、ご本人のご希望により撮影禁止。どうもすみません。
早速大石さんに圃場に連れて行っていただきました。
う~~~~ん、緑に囲まれて風が気持ちうぃ~~!^~^!
「ユリ」の名は「風に揺る」の「ゆる」から来ています。その名の通り、優しく快適な風が淡河の里と吹き抜けます。東京は毎日猛暑日続きやのにな~(ちょっとした優越感♪)。
その心地良い風を受け、淡河のテッポウユリは意外にも全て露地栽培です。
淡河のテッポウユリを作るのはその風ともうひとつ・・・「土」です。
なんだか見てみるとねっとりと粘土のような感じ。
大石さん、この土はなにかポイントがあるんですか?
大石さん「良い質問だね~。」(森本レオ風)
「テッポウユリのための良い土は、粘土質で土の粒子が細かいこと。条件が良いと丈が良く伸びるんだよ。そのためのポイントは、収穫が終わった秋のよく晴れた日に、土をよく耕し、いかに粒子を細かくするかなんだよ。」
なるほど、農業は無休。収穫後も次の生産に向けてすぐに仕込みを始めるのです。この時期にいかに土に手をかけるかが、翌年の生産の出来具合に反映されるというわけですね。
・・・んッ?何これ??
ジャガイモぉ???なんでこんなところに?
ユリの圃場の足元に土に埋もれたジャガイモが・・・!?
作業中にお腹が空いた時に食べる?まさかね。もしくは何かのトラップか。
大石さん「除草剤をまいた印だよ。」
あ、なるほど。除草剤をまいた所にはジャガイモを置いて、これからの所と区別しているわけですね。
「でもどうしてじゃがいもなのですか?」
大石さん「あまり意味はないんだよね」
あ、そうでしたか^_^;・・・ま、確かに、ナスやピーマンではふやけてしまうし、カボチャは高級野菜やし、季節指数高いし、キノコでも置こうものなら、干からびるか、テッポウユリ畑を占領されるかでしょうから、やはりジャガイモさんが最も適任なのかもしれません。
なるほど、なかなかグッドアイディアです( ^ー゜)b
淡河町を含めたこの神戸市北区一帯は、大正時代トマトなどの野菜、また戦後はセロリなどの西洋野菜を作っていたそうです。それを山を越えて神戸に駐留している軍に届けに行ったりしていたのだとか。
う~ん、この「西洋野菜」とかいうあたりがさすが「こうぉべぇ~」(前川清風)←しつこい。
昼夜の寒暖差、日照量の多さを武器に農業が根付いたこの北区で、スイセンやアイリスなどの花から始め、今はテッポウユリの一流産地に成長したというわけです
圃場を拝見している間に、ちょうどユリの搬出のタイミングを迎えました。
「大石さん、検品やら伝票作成やらでなどで忙しくなりますね。私は傍で拝見していますから、どうぞ私に構わず・・・」
大石さん「ううん、いいんだよ。僕は検品しないから。見ててごらん。この淡河では、部会員が集荷から検品、積み込みまですべて自分たちでやるんだよ。2班に分かれてね、日々交替で担当。昼と夜と2回来て、出荷するんだよ。」
「あの若い彼らはアルバイトなんだけど、彼らも農協ではなく、部会が雇って手伝ってもらっているんだよ」と大石さん。
もちろん農協の職員さんもお手伝いされますが、基本的には全て部会員が自らの手で最後まで責任を持って遂行するのです。
部会員さんたちが箱の周りに集まり、指を差したり、上から見たり、下から見たり、眉を細めてみたり・・・随分長い間、商品を止めて見ていらっしゃいます。検品していらっしゃるのでしょう。
いや、それにしても1箱の検品にかける時間が長い!!
一体何分かけてチェックしているのでしょう・・・と思い測ってみたところ
・・・・・チチチチチチチチチチチチチチチッ(←秒針の音)
およそ2分30秒。ぬぁがぁ~~~い!!
何を話しているのかと思えば、「重箱の隅を突っつくようやけどな~」なんて言いながら、あーでもないこーでもないと議論に議論を重ねていらっしゃるのです。葉や蕾の色、形、サイズ、変色や変形はないか、虫は付いていないか、病気になっていないか、切り前のタイミングは合っているかなど、あらゆる所をチェックします。
こんなにじっくり見られたら、品質を満たしていないユリちゃんは恥ずかしくなっちゃうわ~ん。不合格品は出荷した部会員が持ち帰る。だからこそ、淡河のユリは1本1本が高品質を保っていられるのです。
何本もの手が商品に集まり、いくつもの厳しい目が1本に集中し、出荷者はその瞬間緊張した空気に包まれます。
「そやからヘッタなもん(ヘタなもの)、入れられへん」(部会員さん)
ブランド確立に必要なものはこの日々の緊張感なのでしょう。
各市場への仕分け作業やパソコン入力も全て部会員さんが行います。だからこそ何があっても農協さんのせいにするわけにはいきません。ここに淡河のユリの高品質の一因がありました!
大石さん「農協はあえて手も口も出しません。いや、手が足りん時は手伝いはするよ。でも最高意思決定はあくまでも部会にあるんです。」
ここまで部会主導体制が徹底している共選産地も珍しいでしょう。だからこそ、羨ましいほどチームワークが結成されていて、自分のことばかり考える人はいないわけです。
あ!OTA行きの商品を発見しました~。いってらっしゃ~い!
おっとそこへ淡河の重鎮こと部会長登場!
こちらはJA兵庫六甲淡河ゆり部会部会長の森井康夫さんです。淡河の美しいユリの写真があしらわれた素敵なお名刺をいただきました!
森井部会長曰く、淡河のブランドの源は「みんなの力」。
この「みんなの力」について伺ってみました。
「この議論の習慣とかチームワークは、昔からわしらに根付いているものやわ。
一昔前まではみんなでお酒を交わしながら、失敗談を言い合って、そこからみんなで勉強したり、よく研修旅行もやったな」
ただの酒飲みという方もいらっしゃるかもしれませんが、このノミニュケーションこそが淡河の組織力の原点です
組織で何かを実践していくには、“コミュニケーション第一”という鉄則を大切にしているのです。
「わしが今は部会長をやっとるけど、これは持ち回りや。みんなでやってんねんから、わしばっかり(ウンチク探検隊の取材で)取り上げんといてな。」
どこまでも自分ばかりが目立つことを控えて、部会全体の力を尊重します。
おっと、そこへ2人目の淡河の重鎮が登場。
大石さんが「マスターを紹介するから」といらしたのが、育種部長の“マスター”こと常深(つねみ)輝夫さん。
お名刺をいただくと「神戸マイスター」と書いてある。
「マスターじゃなくて、マイスターじゃないですか。
どうしてマスターと呼ばれているのですか。たしかにマスターなんでしょうけど」
大石さん「マスターは、“師匠”とか“主人”のあのマスターではなくて、スターウォーズのマスターに似ているから、僕はマスターって呼んでいるんだよ。」(やはりここでも森本レオ風)
な、なんと∑(゜◇゜;) !
スターウォーズのジェダイ・マスターだったとは!おそるべし。
確かに、似ていらっしゃる・・・かどうかはさておき、ここは常深さんへの敬意を込めて、マイスターと呼ばせていただくことにします。
マイスター、すみません。
マイスターとは神戸市に認定されるもので、現在は全部で50人ほどいるそうです。その中で農業マイスターは6人、中でも花は常深マイスターおひとりだそうです。
↓神戸市マイスター詳細
http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/industry/agriculture/index.html
こちらのサイトには、ちゃんと神戸アグリマイスターとして常深さんのお名前が掲載されています!
こりゃ、正真正銘の本物です。
なんでもテッポウユリの育種生産に携わり53年・・・、ごッ、53年?
「マイスター、53歳くらいかと思っていました(*_*;)」
マイスター「また、うまいね~」(とのけぞる)
いや、本当です。
53年て半世紀以上ではありませんか。
マイスターは高校生の時からユリ生産に携わっていらっしゃるそうです。
もしかしたらマイスターの力が淡河のブランド確立に一役かっているかも???と思い、マイスターのお宅へ潜入!
マイスターのご自宅では、私たち取材班のために、プリンセスオーゴの開花調整をして、咲かせておいてくださいました。ありがとうございますm(_ _)m
マイスターが何か持ってきてくださいました。
一体何でしょう、オレンジ色のネットに入っていますが。
「テッポウユリのタネだよ」
?よもや・・・これ全部タネです!
じゃじゃ~ん!
テッポウユリのタネってこんな形をしているんですね~。
おせんべいみたい。
普通は部会外の人には見せない門外不出のオーゴのタネを、ウン探取材班に見せてくださったのです(泣)。うれしーーーー(≧∇≦)!ウン探やっててよかった。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。(泣)
更に、ユリの交配の仕方までデモンストレーションをしてくださいました。
【準備するもの】花粉、ハケ、アルミ箔、その他
良い品種に出合ったら、あっちの花粉をハケでとって、こっちのおしべにこうやって付ける(交配)
(↑写真は、指がハケだと思ってください)
アルミ箔で巻く
タネができたら、確保!
その種を12月から1月にかけて撒く
3月下旬に定植
7月下旬から11月にかけて開花
というサイクルになるわけです。
種の採取からなんと1年サイクルでどんどん回していきます。早いですね~。
しかし、その代わりというわけではありませんが、品種の固定には30年!かかるということを忘れてはいけません。このようにして交配に交配を重ね、良い品種を選抜していくのです。
マイスター「“良い品種”とは、自分の好みではなく、作り易く、生育も良い、上向きで大輪であるという条件が揃っているものやで。良いモノが出たら、それを固定する。それには30年かかんねん。」
ぎょえ~~!(@_@;)
30年て、気が遠くなるようなお話です。1世代=ワンジェネレーションではありませんか!
例えば今から30年前は1980年ですから、そこのころに流行ったものはというと、原宿にたむろした「竹の子族」とか、TV番組では「3年B組金八先生」など。ヒット曲は「ダンシングオールナイト」とか、聖子ちゃんの「青い珊瑚礁」、百恵ちゃんの「さよならの向こう側」とか・・・う~ん、一昔以上前というか、私の記憶には残っていないものばかり(ウソ)。
ひとつの品種が固定するまで、こんなにも長い間、我慢に我慢を重ねて地道な努力をしていかなければならないんですね。あ~、30年間ずーーーーーーっと一つの事を追い続けるというのは、なんとも私たちの想像を超えた神業の領域です。
OH, MY GOD!
「神業の領域」・・・そう、淡河のユリはテッポウユリという名前でありながら、カサブランカと見間違うほどの大きさ、テッポウユリであることを疑うほどの花の展開、しかしオリエンタルにはない品格、この大きさでありながら驚異的なまでに維持された上向き角度45度+、そしてキリスト教の受胎告知に描かれているマドンナリリーさえ思わせるほどの清楚感としなやかさ。まさにテッポウユリの領域を超えて、新しいユリのカテゴリーを創出してしまったと言えるでしょう。
その白さは少しグリーンがかり、輪の大きさも他のオーゴシリーズであるオリジナルオーゴやミスオーゴより一回り大きくなっています。
↑ご覧ください。テッポウユリとは思えない大きさと展開ぶり。
テッポウユリの定義を超えて、新しい品目カテゴリーを作ってしまっていることがお分かり頂けるかと存じます。
ちなみにプリンセスオーゴが誕生したのは、1997年。まだ13年ですから、品種の固定には比較的時間がかからなかったのですね。品種の固定が早く、栽培しやすい、美しく輪が大きい、芳香があり、花持ちが良い、市場評価も高い、などなど、プリンセスオーゴは、淡河の組織力によって生み出されたこの上ない傑作だといえるでしょう。
しかし、プリンセスオーゴはまだまだ品質安定のための努力の日々が続きます。
ウン探取材班がすごいすごいと連発していると、ここでマイスターも、
「わしはなんもすごくないで。みんなでやってんねん。ただ年齢(とし)がいっているから、育種のリーダーをやっているだけやわ」とどこまでも謙虚なコメント。
この部会内で徹底したチームワークを重んじるスピリットは、全国の部会所属の方なら誰でも見習うところがあるのではないでしょうか。本当に謙虚でありながら協調的です。
そして賢明な読者の皆さんなら、既にここまでのお話でお気づきのことと思います。
生産サイクルの中で「タネを撒く」とご説明申し上げました。
そうです!淡河のユリは全て実生(みしょう:タネから育てること)なのです。一般的には組織培養や挿し木で苗を作り、生産者のところでは苗から育てたり、ユリであれば鱗片繁殖させたり、球根から栽培したりします。その方が規格が一定になり安定するからです。
しかし、淡河ではそこをあえて100%実生栽培にしています(=実生栽培のテッポウユリのことを新テッポウユリといいます)。
実生栽培の方がウィルスが入りにくいという利点がありますが、一つ一つの個性が出て、規格が揃いにくいという弱点があります。
規格不揃いというこのポイントを補うのが、淡河の組織力!揃いにくい規格を揃えるところに部会の力があるのです。
そのためのご努力をご紹介いたしましょう。農協の2階を拝見いたしました。
↓ご覧ください。
筒に番号が書いてありますが、これは淡河のユリ部会の生産者さん17人の番号です。
全て同じ品種にも関わらず、良く見ると生産者さんによって微妙に規格に差があるのが分かります。
これをチェックして、生産者さんがアドバイスをしあい、部会全体の規格統一力を底上げしていくのです。
最後に取材班はマイスターに聞いてみました。
「マイスター、テッポウユリが喋れたら、何を聞いてみたいですか?」
大石さんが間髪入れずに、
「もう、マスターはユリと喋ってるんですよ。
なにせ、テッポウユリをいつまでも“じーーーーーーーーーーっ”と見てるんですから!」
え??なんと!
2時間でも3時間でも時間さえあれば動かないユリを見つめるそうです。
「マイスター、何を見ていらっしゃるんですか?」
「そうやな~、色とか、形とか、艶とか・・・でも、ちっとも言うこと聞いてくれんよ」
53年もの間ユリと真剣勝負で見つめ合うマイスターには、私たちには見えないものが見えて、聞こえないユリの声が聞こえるのかもしれません。これぞ本物のマイスター(巨匠)の技です。
マスターが目指す理想のテッポウユリは、丈夫で作り易く、形が良く、日持ちも良い、花(顔)がきれいで女性心をくすぐるような香りを持つものだそうです。(これはやはりマイスターの女性の好みと一致するのか?)
「周り道で失敗ばかり。この理想に辿り着くにはなかなか長い道のりやけど、もう一度生まれ変わったらこんなユリが作れるかも。生まれ変わったらユリの育種を究めたい。それくらい面白い。でも報われることはないんやけどね。」
理想のユリを作るには、人の一生は短すぎるのでしょうか。
「何事も一生懸命やること。目標を大きいところにおいて、それに向けて一つのことを地道に続けて積み重ねていく。」
これぞ匠の格言です。マイスターは生まれ変わらなくても、きっと近い将来理想のテッポウユリを生み出すことでしょう。
こちらがマイスターをはじめ、淡河の皆さんが品種改良して生まれたプリンセスオーゴです。
近くで見ても、肉厚で艶があり、吸い込まれてしまいそうです
そもそも13年前に「新テッポウで大きく展開する品種を作ろう」と一念発起。
「100粒種をまいたとしても、そのうちええのが1本か、せいぜい10本くらいやろ。これを固定するのにまた30年かかんねん。でも淡河の部会全体で“開くものを改良せなあかん”ていう一心でずっとやってきて、プリンセスオーゴが生まれたんよ。」とマイスター。
なるほど、気の遠くなるようなお話ですが、そもそもテッポウユリはそれほどまでに展開しないものというのが常識。その中で展開するテッポウを作ろうと思ったきっかけは何ですか?
「通りすがりの絵描きさんが“開く花が欲しい”って言ってったんよぉ。」
え?(@_@;)!! と、通りすがりの絵描きさんの助言ですか?
まるで「ある晩、神様がささやいた」的な出来事ですね。
その一言にインスピレーションを感じて十数年を費やすとは、やはり淡河の皆さんのセンスと組織力、そしてあくなき探究心があったからでしょうね。
「プリンセスオーゴ」の命名は?
「公募したんよ。賞金10万円で。結局部会員さんのアイディアが採用されたんやけど、その方が愛着が湧くやろ。ええことやわ。」
なるほど、素晴らしい。
プリンセスオーゴは、淡河の皆様の地道なご努力の結晶です。それはまさにテッポウユリの領域を超えています。知らない人が見たら、カサブランカとすら思うかもしれません。
普通、一般的にテンポウユリといったらこんな感じですから、これはちょっとテッポウユリって分類してはいけないような気がしてきました。
おまけにプリンセスオオゴはシトラスグリーンのほのかな芳香があります。なんとも「夏の花」を代表するユリにぴったりの香りです♪
ホントに画竜点睛的付加価値ですね、淡河の皆様(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
森井部会長に伺いました。
「良いテッポウユリの見分け方は?」
「産地で見分けてください。淡河のユリなら良いユリです。」
おっしゃる通り!それが一番間違いないでしょう(゚▽゚)(。_。)(゚▽゚)(。_。)ウンウン
上向きで大輪か中輪、花保ちも間違いありません。
ちなみに、淡河ブランドを支える主力のオーゴユリはオリジナルオーゴ、ミスオーゴ、プリンセスオーゴの3種類。出荷時期はそれぞれ順番に、8月上旬から、8月5-10日ころから、8月10日頃からとなります。
そんな視界良好に見える手本産地淡河の課題は、生産者の高齢化だそうです。農業従事者の高齢化が深刻視される中、ここでも例外ではありません。大敵は自然災害。トップ産地を守るためには体力も必要です。災害がなくて、価格が高ければよかったと思うが、面白半分にできる仕事ではない。
部会長は若い部会員を「皆まじめです」と評価します。淡河の組織力を維持しつつ、淡河ブランドを守るためにも、後継者の育成に期待したいところです。
・ 生産力は組織力!議論に議論を重ねて、規格を見直し、常に現状を疑い、向上を目指すべし!
・ 育種、生産から、検品、出荷まで、何事も自らの責任の下で行い、反省を糧に品質向上に努めるべし!(ははぁ~!頭が下がります)
・ 淡河のユリは、ユリの新しいカテゴリーと捉えるべし!
・ 地域のオリジナルブランドの品種を生み出すためには、ユリととことん向き合うべし!(動かないユリを2時間でも3時間でも見つめ続ける淡河の花への愛情を見習うべし!)
・ ユリは夏の花です。夏場はバクテリアが繁殖しやすいので、水の交換をこまめに行いましょう。
・ 是非家庭で飾って、楽しんでください。一本でも凄いボリュームです。すごく豊かな気持ちになるでしょう。
「淡河の花」ウェブサイトはこちら。
http://www.ogo-flower.com/index.php
ブログは、大石さんの鋭い観察力と冴える文章力、垢ぬけたサイト構成が洗練された印象を与えます。
<お・ま・け>
駅のエスカレーターに乗っていると、なぜか違和感が・・・。
なぜ??
・・・みんな右側に立っている∑(゜◇゜;) 。。。
関西では立ち位置右側、追い越し左側が鉄則で、その現場を撮影してしまいました('∇^d) ナイス☆!!
但し例外として、関西でも大阪のJR京橋駅だけは東京と同じで「立ち位置左側、追い越し右側」が原則になっています。
ちょっとした東西文化の相違に触れ、その新鮮さが嬉しいウン探取材班でした!
取材「班」て言うても、一人しかおれへんけどね。
はい、どうもありがとうございました♪(#^ー゚)v
<写真・文責:ikuko naito@花研>