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2010年8月 1日

オリエンタル百合の新たな香り

カサブランカに代表されるオリエンタル系のユリはとても豪華で、その場を圧倒する存在感がある反面
特有の濃厚で強い香りがあります。

高貴すぎるこの香りは、結婚式場や飲食店など「強い香りを嫌う場」では不快臭として扱われる場合もあり部屋を閉め切ることの多い一般家庭では、こもったユリの香りで気持ちが悪くなってしまうこともしばしば。花き業界ではオリエンタル百合の香りを抑える技術や微香品種の改良が望まれていました。

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そんな中、登場したユリが「ニンフ」という品種。
ギリシャ神話に登場する美しい女性の姿をした精霊の名前が付けられたこの品種の特徴は、オリエンタル百合で唯一の爽やかな芳香。近くに飾っても不思議と気持ち悪くならない香りです。

※全体的な香りはオリエンタル百合が基調となっています。 

これはニンフの香りの中にハゴロモジャスミンに近い香りが含まれることで、元々濃厚なオリエンタル百合の臭いをパウダリーなハゴロモジャスミンの香りで心地よい香りに変化させたためです。印象としては昔の消しゴムのような匂いです。

※一般に知られているジャスミンティーや入浴剤のジャスミンの香りは茉莉花という花の香りですので
ハゴロモジャスミンはジャスミンティーのような香りはしません。

ニンフはフレグランスブーケとしてチューベローズとの相性が抜群で、部屋に飾れば夜に漂う妖艶な芳香が楽しめます。また、オリエンタル百合の中でも珍しいレトロな色彩をもつニンフは明治〜昭和初期の洋館に似合います。木製の花瓶に挿せば、その存在感をさらに活かすことができます。

(む)

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