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2015年12月19日

2015年松大市【セリ編】

12月13日、大きな挨拶の声とともに、今年の松大市が始まりました!揃いの法被に身を包んだセリ人によって、様々な松たちが次々に競られていきます。

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今年の春に入社した私にとっては、初体験の松市。
まず、お客様の多さにびっくりです。
「わぁー通路までいっぱい!」本年も大勢の買参人様にお集まり頂き、年末特有の活気をもってセリは進んでいきます。

こちらは場内の様子。色も形も大きさも、様々な松が所狭しと並べられています。
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いつもはいろいろな花が箱に入れられて並ぶ市場も、今日ばかりは、緑一色!まさに圧巻です。
今年は、秋が暖かかったこともあり、松の生育がよく、入荷量も増加傾向にありました。

一口に『 松 』と言っても、その見た目は様々!
若松、門松、からげ松、五葉松etc。。。。。。。。。用途や枝ぶりによって多種多様な名前がつけられています。
こちらは根引き松。その名の通り、根を切り落とさないまま入荷します。元祖門松とも言える根引き松。一部地域では、今でもお正月の玄関飾りとして活躍しています。
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こちらは五葉松。葉が五本ずつ束になってつくので、五葉松。少し寄ってみましたが、お分かりになりますでしょうか。他の松に比べ、短く詰まった葉と、その濃い色が特徴的ですね。
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そして、葉の中心が金色に色づく、一風変わった色合いのこちら。その名も蛇の目松です。写真はダイナミックな大振りの枝に仕立てられたものですが、アレンジなどにも使いやすいミニサイズのものもあります。
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松市のこの日、市場に集められた松たちは、何年も丁寧に丁寧に育て上げられたものです。同じ名前の松でも、同じものはふたつとありません。色、長さ、太さ、枝ぶりなど、様々な仕立ての違いが、大勢のプロの目によって吟味されていきます。
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お正月に「松」が飾られる由縁には、神様を「待つ」、神様を「祀る」といった言葉から来た、という説もあります。お正月には、「松の節句」の呼び名もあり、松とは切っても切れない関係にあるようです。

2015年も数えるほどとなって参りました。皆様にとってどんな一年でしたか?真冬でも青々とした葉を伸ばす松には、健康長寿を願う意味も込められています。この日、松市で競られた松たちが、2016年の皆様の健康を見守ってくれることを願います。

(文責:ユニークグローバル室 高津)

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