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2009年6月28日

ミルラの香りをもつバラの情報(2)

今回はミルラ香の代表品種を紹介させていただきます。(前回は→こちら

【フェア・ビアンカ】
白のイングリッシュローズでシャローカップ咲き品種、開花ステージ・気温上昇に影響されず、常に強香を放つバラは現在この品種とベル・イシス、セプタード・アイルのみ。

【アンブリッジローズ】
アプリコット色のイングリッシュローズでカップ咲き品種、開花ステージが進むにつれ香りが強まるタイプ、咲き始めはティー香。

【カフェラテ】
開花ステージの変化と気温上昇によりティーの香りからミルラの強香に、ブラウンローズのためブルーローズとのアレンジによりブルーの真の美しさを引き出すことが可能。

【シェドゥーブル】
白のフロリバンダでロゼット咲き品種、ミルラ香を放つには気温の上昇が必要だがやや弱香。

【ラ・ジョコンダ】
グリーンとピンクの複色系ハイブリットティーでハーフカップ咲きの巨大輪、多花弁種、ミルラの香りバラとしては新たな色彩だが開花ステージが進まないと香らない、基本はティーとミルラの混香。

【薄化粧】
白桃色のオリジナル品種、花形・香りともに素晴らしく花持ちも良好、現在は未入荷。

姿と香りどちらも楽しめるアレンジメント花材としてぜひご利用ください。

(む)

2009年6月21日

青バラ:ブルーローズコレクション

先週、せり場中央通路のショーケースにて「ブルーローズコレクション」と称し青バラと白バラを展示させていただきました。

今回は赤紫バラのイントゥリーグ・ドラマティックレインも一緒ということでホワイトからダーク系へのグラデーションとなっています。六月の高温期ということもあり全体的に青というより紫が強まっていますが、以前紹介したパープルハート・リトルシルバーは、やや青味が強く、蛍光灯下(特に夜間、蛍光灯のみ)ではその真価が発揮されます。

また今回は藤色のダマスクローズ【リベルラ】のブルーローズらしさを最も引き立てることのできる鉄製花瓶へ活けてありますが、このリベルラにブラウンローズのジュリアまたはティラミスを合わせることで、より完成された真の美しさが得られます。

オススメ品種の紹介です

【パークスラブティ】
パークスラブティ
現在香り表記はしておりませんが、今回のなかでは唯一、開花ステージに影響されにくいミルラの香りをもつバラです。表記はM2で、また、シェドゥーブルは開花ステージが進み、高温状態で強ミルラ香を放つ品種。

【クリームイヴピアッチェ】
クリームイヴピアッチェ
ティー香とダマスク香を併せ持つ珍しい品種、こちらも開花ステージが進むにつれ香りが強まるタイプです。

【ブルーパフューム】
ブルーパフューム
シャルル・ド・ゴールと並ぶガーデンローズの名花でコンテストにも出展されます。香りはブルーの強香となります。


ショーケースでの展示についてはこちらでも詳細に紹介させていただいております。ぜひご検討ください。

(む)

2009年6月14日

ミルラの香りをもつバラの情報(1)

ミルラ香はもともと「ミルラ・センテッド・ローズ」を交配種とするイングリッシュローズのみに発現した香りです。
1999年以降、切花業界でもイングリッシュローズを扱うことにより一部の愛好家の間でミルラ香が話題になりイングリッシュローズである「フェア・ビアンカ」の流通拡大で一般客層へ浸透してからは、今までにないバラの香りとして現在最も注目されています。
最近では品種改良によりミルラの香りを含む「ハイブリットティー」「フロリバンダ」も多数存在し、その魅惑の香り、アレンジの扱い易さからホームページによる紹介、各ブログへの書き込みも増えてきています。

ミルラ香のバラは単体でも魅惑的な香りを楽しめますが、シソ科のハーブ、「スイートマジョラム」と組み合わせることでさらに上品な香りとなります。
また、ホワイトヘリオトロープやリューココリーネ等の「クマリン」を含む桜餅香との相性も良くフレグランスブーケ全体の香りを引き立てることができます。(→つづく

(む)

2009年6月 7日

青バラ情報

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世界初の青いバラをサントリーが2009年から販売開始と発表し、業界関係者育種家の間では話題となっています。現在、市場入荷のあるバラの中で青バラと呼べる品種をピックアップしましたので紹介します。

【オンディーナ】
世界で最も青に近いと言われているバラ『青龍』の親となった品種で完全切花用品種。少花弁種でサントリー発表のバラと同等の藤色、開花時にはおしべが赤く変色。やや強いティーの香り。

【ラグーン】
スプレータイプでかなりの小輪種、房のボリュームが良く現在入荷のあるスプレーバラの中では最も青に近い藤色。香りはティーの微香。

【リトルシルバー】
薄ライラック色のスプレー、パティオタイプのため一輪仕立てもあり、低温時にやや青みが強まる。ティーの香りだがほとんど無香。

【パープルハート】
白のフロリバンダで中心ほど藤色が強まる珍しいタイプ、ティアラやコサージュのアクセントとしてかなりの人気品種。香りはブルーの微香。

【マダムヴィオレ】
藤色ハイブリットティーの代表種、極めて形の良い剣弁高芯でコンテスト用としても人気青バラの中では最も香らない品種。

【フォルム】
薄ライラック色のフロリバンダでハーフカップ咲き品種、やや桃色を帯び花弁全体にウェーブがある元々の名は ニューウェーブ でダマスク・モダンの強香種。

【パープルレイン】
ライラック色のハイブリットティーローズで切花用品種、外弁はやや赤紫に変色、ブルーの強香を放ちローズゼラニウム類との相性はNo1。

【アメジスト】
ライラック色のスプレーで外弁は赤紫に変色、現在入荷のある香りバラの中で最も強いティーの香りをもつ。ティー香の特性上、カモミールやアップルミントなどの甘い香りと合わせやすい。

【ブルーヘブン】
灰青色のフロリバンダで育種家の間では青龍よりも青いと言う声もある、実際蛍光灯下では水色にも見える、4年くらい前まで市場入荷があったが現在は残念ながら全く無し、香りはティーの香り。

上記以外にも数十品種ありますが今回は特徴の分かり易い品種を紹介しました。今年は各イベント会場で青バラの人気が予想されます。ぜひご検討下さい。

(む)

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