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2012
最優秀賞 優秀賞 特別賞 新商品奨励賞 表彰式
(株)大田花き花の生活研究所が持つ各種データを元に産地別品種をノミネートした上で、花業界でご活躍されている方々を審査員としてお迎えし、より客観的な選考を行っております。

◆2012年度 FLOWER OF THE YEAR OTA 最優秀賞

トルコギキョウ セシルピンク  品目: トルコギキョウ
 品種: セシルピンク
 産地名: 細谷園芸

 (山形県)


■産地様のコメント
 花型の新規性や花持ち等々、品種の能力の高さに惚れ、7年前ほど前から栽培しております。労力がかかるため、大面積は難しいのですが、今後とも「嬉しい花」をモットーに多様な需要に貢献できれば幸いです。今回は過分の最優秀賞をいただき、本当にありがとうございました。

■所感
 八重品種しか使わないデザイナーが多い中、細谷園芸様が「この一重は絶対にお客様に喜んでもらえるポテンシャルの高い品種であるに違いない。いくら八重が全盛といっても、一重がないのでは片手落ちだ」という信念を持って、出荷し続けた結果の受賞となりました。トルコギキョウの業界では主流はフリンジの八重という大革命が起き、未だ大輪、八重のブームが続いているにも関わらず、ここで一重咲きのトルコギキョウが選ばれたことに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実需者は豪華な八重品種に見飽きて、早くも一重に移行し始めている一端が見えてきたと言えるでしょう。完成度の高い品質には細谷様のポリシーが反映されています。

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◆優秀賞

カーネーション オレンジミナミ  品目:カーネーション
 品種: オレンジミナミ
 産地名: 真鍋農園

 (香川県)


■産地様のコメント
 Flower of the Year OTA2012優秀賞をいただき、ありがとうございます。カーネーションを父の代から作り50年以上、また私が取り組んで38年、カーネーション一筋に栽培を続けています。一時はカーネーションが専門花店の店頭から消え、これではダメだと品質だけではなく、魅力あるカーネーションを作ろうと、2人の息子とともに育種にも力を入れた一つがミナミシリーズのカーネーションです。ポリミナミの枝変わりがオレンジミナミです。日持ちの良さ、花の大きさ、花弁の強さがこれまで見た中でずば抜けています。今後とも皆様に認めていただきたく、カーネーションを供給していきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

■所感
 花保ち、花弁の強さ、存在感、使いやすさなど、カーネーションのポテンシャルを全て引き出した傑作といえます。大輪×フリンジ×ニュアンスカラーという要素も、現在の潮流を的確に捉えています。 輪咲きのカーネーションでは、ついに輸入品シェアが50%を超え、輸入商品の攻勢が強まる中、いかに国産の強みを出していくのかが国内産地の課題ですが、真鍋農園様は全国でも有数のカーネーションのお手本産地として、輸入品と差別化した品種と品質を提供し続けたことが評価につながりました。フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAにカーネーションが入賞したのは初めての快挙となります。

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◆特別賞

ユリオリエンタル 明日香(あすか)  品目: ユリオリエンタル
 品種: 明日香(あすか)
 産地名: JFN

 (北海道)


■産地様のコメント
 当社は量の産地ではないので、品種と品質でいかに他産地と差別化するかを考えました。そこで手がけたのが八重のユリで、7-8年前に海外から球根を譲り受けることに始まりました。  当初は「これはユリの花としては違う」などと色々なご意見やご指摘をいただきましたが、今後自分たちが生き残るためには何か新しいことをやっていくしかないと思い、明日香をはじめ八重の取り扱いを始めました。  今後も消費者の皆さまに喜んでいただき、またひいてはそれが買参人の皆さまの利益に繋がるよう生産してまいりたいと思います。

■所感
 ユリは数年前から認知度が上がってきた八重と、和花の楚々としたものとの二極化が始まっています。デビュー当時からトップデザイナーの間で高い評価を得ていた明日香は、徐々に広く認知されるようになりました。北海道と岐阜とでリレー出荷するJFN様の品質は、季節によって生産地を変えることで高いクオリティを維持されました。八重のユリを日本に広めたパイオニア活動が開花したといっても過言ではないでしょう。球根の養成から手掛けるJFN様だからこそ、結果として八重の完成度も高く、発色も良く、今回の受賞に繋がりました。

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◆新商品奨励賞

コチョウラン ブルーエレガンス  品目: コチョウラン
 品種: ブルーエレガンス
 産地名: 松浦園芸

 (愛知県)


■産地様のコメント
 今回はフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2012新商品奨励賞をいただきまして、誠にありがとうございます。切り花で染色した商品は他品目でもありますが、鉢花で染色した商品ということになると、花持ち等の部分でお客様の見る目が変わってきます。コチョウランの持つ華やかさ、花持ちの良さを損なうことなく、試行錯誤を繰り返し、ブルーエレガンスを完成させました。低迷してきているランの需要の起爆剤になってくれればと思っております。

■所感
 主に法人需要に支えられていたコチョウランの消費ですが、リーマンショック以降、右肩下がりだった需要を取り戻せずにいました。しかし、ここで新時代のコチョウランを仕掛け、受け入れられたのが松浦園芸様のブルーエレガンスです。起爆剤となるべく斬新なアイディアで積極的に実需者に提案されました。染めラメ禁止が叫ばれたのは、“今は昔”。その存在感から、反対意見に反比例するように高評価が増えています。今後のコチョウランの消費に将来性を見い出した意義のある商品といっていいでしょう。

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ご協力頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。