お正月は「年神様」をお迎えし、新しい年の豊穣を祈る行事です。

「年神様」とは、歳徳神、歳徳様、正月様、恵方神、大年神(大歳神)など様々な呼び名があるようですが、新しい年の穀物の実りをもたらし、私たちに命を与えてくださる神様であり、いつも私たちを見守っている祖先のことをいいます。
つまりお正月とは、祖先とともに新しい時を迎えることであり、全てのものが新しく始まる節目なのです。

また歳徳神のいる方角は「恵方」と言われ縁起のよい方角とされており、江戸時代末期までは氏神またはその年の恵方の方角の社寺に詣でること(恵方詣り)が多かったとのこと。お正月は節分にも通じる行事だったのですね。
(今年2016年の恵方は南南東です。)