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Ms.Lily 2006 〜最もユリの似合う女性〜 授賞式 4月20日(木)



 

 

 

 

Ms.Lily 2006 (主催 オランダ国際球根協会、 後援 オランダ王国大使館、日本花き球根輸出入協会) の授賞式が4月20日、東京ホテルニューオータニで開催されました。 

今年のMs.Lilyのテーマカラーは"エレガントホワイト"です。ユリの花言葉「純粋・無垢」に象徴される通り、神聖で優雅さをイメージさせる色です。芳しい香りを漂わせ、凛と伸びた上部な茎、みずみずしい緑の葉が特徴です。

今年のトレンドカラーとして白はファッション業界においても注目の色とされています。テーマカラーの!"エレガントホワイト"は、特定の品種ではなく、オリエンタルグループに属す白のユリを総称したものです。その名のとおり上品で優雅な雰囲気をもつ様々な品種があり、その大輪の花は威厳をも感じさせる美しさで、たとえ一本でも凛とした存在感を放っています。

 

 
今年のテーマカラーである"エレガントホワイト"の代表的なユリとして以下の品種があります。
 

これらは全てオリエンタルハイブリッドという代表的な品種グループに属し、オランダで多く生産されているものです。この品種グループの花は、大輪で花姿は花びらの端にひだがあり、花びらの中央に色が筋上に入り、斑点が散りばめられたようになっているのが特徴です。また、長いおしべも印象的です。芳しく濃厚な香りを持っています。

"エレガントホワイト"は濃淡問わず、何色とも相性が良く、切花アレンジメントに適しています。

そして、この"エレガントホワイト"のユリを象徴するMs.Lily2006に選ばれたのは女優の木村 佳乃 さんです。

木村さんはテレビドラマ、映画、舞台、テレビCMへの出演は50を超えるほど、名実ともに日本を代表する女優の一人。2006年には「蝉しぐれ」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、古き良き日本女性の美しさを表現しました。優雅でありながらも美しいエレガントホワイトの印象は、木村佳乃さんのイメージにふさわしいものと言えるでしょう。

 

オランダ大使夫人と女優の木村佳乃さん

※画像像使用に関しては、オランダ球根協会経由で木村佳乃事務所様の許可を得ております。

Ms.Lilyの選考は、一般消費者の方々へのアンケートを実施した後、有力候補者を業界関係者・オランダ国際球根協会関係者などで構成するMs.Lily審査委員会にてなされます。
 

この賞はユリの花にたとえられるような美しい女性に贈られる賞で、今年で5回目を迎えます。

過去の受賞者は黒木瞳さん(2002年)、川原亜矢子さん(2003年)、常盤貴子さん(2004年)、桃井かおりさん(2005年)となっています。

ユリの美しさは歴史的に見ても常に高い評価を受けてきました。ギリシャや小アジアで見られるマドンナ・リリーは、切花として使われた最初の植物でした。ローマカトリック教会では、礼拝の際に教会をこのユリで飾りました。

ユリをはじめとした花には、その背景に興味深い歴史を持つものが数多くあります。古来、花は民間医療の場で利用されていました。治療の一環としてだけでなく、幸運を呼び込むために、あるいは悪霊を追い払うためにも用いられてきたのです。

また、キリスト教においては、ユリは純粋さや愛の象徴とされてきました。美術作品の中で大天使ガブリエルと聖母マリアはしばしばユリを手にした姿で描かれています。白ユリは処女性と純潔の象徴であったため、中性の宗教画のモチーフとして頻繁に取り上げられました。トランペットのような姿を持つ「マドンナリリー」やロンギフローラム・ハイブリッド種(テッポウユリ)がモチーフとされることが殆どでした。これらのユリは当時も教会の装飾や葬儀に使われることが多々ありました。

ユリは、人の歴史に寄り添うように愛されつづけてきた花ゆえに、さまざまな形で象徴的な意味を担う花と言えます。

ユリの話を始めてしまうと奥が深く終わりがないので、美しいユリと今年のテーマカラーである"エレガントホワイト"を少しでも知っていただけたところで、今回はこの辺で切り上げることにしましょう。

多くの場合祝福の色として結婚式やパーティで華を添えている"エレガントホワイト"の魅力をプレゼントしてみたり、是非ご自宅でも体験してみてください。

 
株式会社 大田花き