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2005年2月 7日

商売は人

 来年度の採用戦線で、各企業新卒採用数を大幅に伸ばしていることから、競争レベルが明らかに上がってきている。IQは未来を見通すために欠かせないが、どこの企業も定番になってきたEQの高い学生を採用しようとしている。ここ5年間で即戦力の中途採用を増やした企業が多かったが、EQを推し測ったとき高いEQを持っている新卒者をじっくり育てることが企業の将来には欠かせないと気付いたようだ。花き業界はゲマインシャフトとゲゼルシャフトとを混同している人が多く、少し良いと満足してしまい進歩が見られなくなる。売上が頭打ちになるとすぐ縮小均衡策を採る。このようにして、全体から言うと停滞した状況が続いているが、いま一度社内人事や新卒者の採用など、20代、30代の若い力に期待したいものである。

 さて、先週中国の上海で2005上海年宵花会第1回が開催された。日本からは私どもが3ブース、そしてフラワーアレンジのデモンストレーションに日比谷花壇殿が参加した。「日本の花を見てもらおう。こんなにも葉まで均衡が取れている。鉢物もこんなに完璧。」と上海の人たちに知ってもらいたいと思い、日本の花の素晴らしさをアピールした。日本の花き業界で最高レベルの出荷団体と生産者の方に切花で11品目27品種、鉢物で洋ラン鉢4品目を出荷してもらい、ハンドキャリーで持ち込んだ。

 日本の『日本経済新聞』に当たる現地の経済紙の100%子会社が花の新聞を作っているが、業界紙だけでなく一般紙も日本の花の素晴らしさを広く伝えてくれた。将来のお客様に日本の花を紹介できたことは大変有意義であった。

 ご協力いただきました農協・生産者の方々、大変ありがとうございました。

投稿者 磯村信夫 : 2005年2月 7日 18:47

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