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2005年5月16日

当たり前のことを当たり前にする

  経営に関してアドバイスが欲しいと言われているいくつかの小売店や仲卸さん、或いは卸売会社の総会前の役員会などにお邪魔している。その業態の中で決して大手ではない所が殆どだが、厳しい中でもまあまあの経営を行っている所が多い。

 昔と違って皆が良いという時代ではなくなった。従って販売拡大の余地があるところに経営資源を投下して、売上や利益を掴んでいかなくてはならない。特にここ5年は総務庁の家計調査が示す通り、花を買わない家庭が5割から6割に増えた。個人消費が不活発になったわけだが、そこで販売拡大余地を探るとなると大変だ。では本当に大変なのかというと、実は当たり前のことを当たり前にやるということに尽きる。小売店であれば5Sの徹底と1日1回は顧客の気持ちになって道の向こうから自分の店をチェックする。これを習慣化して仕事をすればよい。もちろん事業規模が大きい方が有利ではあるが、売上規模だけではないと土曜日に伺った長野県の卸売会社で実感した。そこは堅実経営、気を吐きながら昨年は取扱金額は落としているものの、利益を上げることができた。無駄は一切ない。

 花き業界全体としてなすべきことは、花を買っていない6割の家庭に買ってもらうようにすること。拡大余地はまだまだある。努力をしなければならない。また、個々の経営は時代に対応して確実に変化していくこと。変化しつつ、消費者の先回りをして提案すること、価格ではない競争をしていくことに尽きる。是非とも個々の事業活動では小売店に任せておくだけではなく、種苗会社・仲卸・卸も、直接消費者に訴えかける活動をして欲しいと願っている。

投稿者 磯村信夫 : 2005年5月16日 18:31

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