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2005年5月23日

イベントで売る

  20日(金)に青山で開かれたフラワーコレクション2005 Blue blueのプレス発表とオープニングレセプションに出席した。クラフトや宝飾品プラス花のアレンジをしていくコンテストだ。元米米クラブの石井竜也氏も出品しており、我々花き業界が狙う20歳・30歳台、そして大人の40歳台を来場者のターゲットとしてショーが開かれた。芸能番組はマスメディアでもここ3年で最も伸びている番組だから、青山のイメージだけでなく、デルフィニウムやフラワーアレンジも紹介されるだろうと見込んで、大田花きも会社として産地と一緒になってお手伝いさせていただいた。

また同様に20日(金)からインボイスSEIBUドームで開催されている第7回国際バラとガーデニングショウに出向いた。弊社とお取引のある10社が出品やら出展して販売している。率直に言って、NHK問題や西武問題など、中年の女性が敏感な社会問題を抱えたこの2社が主催などで関わっているから、動員客数について「減」を心配していた。小生は昨日の昼を挟んでご挨拶がてら見学したが、ゆっくりと見ていられないほど混んでいた。もちろんプロだから花や演出の良し悪しは分かるものの、上野や千鳥が淵の花見と同じように流れに沿って見ざるを得ない。そのくらい大盛況であった。来場客は50歳代の女性が中心で、帰りの電車でブーケを持っていた小生にも気付き、声をかけていただくなど、満足して打ち解けた雰囲気であった。

それにしても先週末に出向いたこの2件のイベントは大盛況であった。そして今朝の商況はどうかというと、あまりたいしたことはない。例年どおりで母の日以降の20日がらみというのは、25日の給料日まで売りあぐねるといった感じだ。小売店では、このような世間のイベント等に合わせたりして、とにかく「お勧め」などの期間限定特集を組んで、販売にメリハリをつけなければならない。

さて、先週日本花き卸売市場協会の総会が宮崎であり、総会後のショートブリーフィングで農林水産省花き対策室長の吉田氏からいくつか重要なお話があった。その一つに、近年40歳台が花を買い控えている旨のデータを示され、宿題として改善を業界に投げかけられた。 

今、男性雑誌で40歳台を中心にいくつか発刊が続いている。そのほとんどが男性の40歳台、すなわち「不惑」をイメージさせる本物の大人が公私ともシャープにおしゃれに生活をするための知識として花とカクテルを取り上げている。また、ホームセンターに行くと、結構30歳・40歳台の男性が花を買っている。このようなマーケティングを更に推し進めることが必要である。よく話題になった団塊の世代のマーケティングもとどのつまりは「男は女房の言うことを聞く」だから、奥様に訴えかけるという方法で落ち着いたが、30歳・40歳台に花を買ってもらうマーケティングのやり方も、この世代の男性が花を活け、そして女性に訴えかける。假屋崎省吾氏やクリスチャン・トルチュ氏、ローラン・ボーニッシュ氏などにどんどん出てもらう。花店もそういう進め方をしていってもらうということになる。もちろん使う花もそれに合わせて進化させていくことが必要だ。

投稿者 磯村信夫 : 2005年5月23日 18:31

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