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2005年7月25日

スプレーギクの茎を固く

大田花きではセリの開始時、スプレーギクを2ヵ所、一輪ギクを4ヵ所、特殊なキクを1ヵ所、それから枝物を1ヵ所で競る。先週くらいから目に付き始めたのが、スプレーギクの茎が柔らかい産地があるということだ。スプレーギクは周年咲く型の産地が殆どだが、夏の時期だけ出荷する産地がある。そのようなところの品物は茎が固くて良い。

 大分のメルヘンローズの小畑社長はグローバルに物を見る方で、いつも教えられることが多い。小畑社長が「磯村さん、この間マレーシア(キャメロンハイランド)に行きましたら、キクを見てケニアでバラを見たのと同様のショックを受けました。これは明らかにかなわないというショックです。」全てのキャメロンハイランドの生産者がそうというわけではないが、良い物を作っている農園がある。国産よりも絶えず単価が高い農園があるのだ。こういう品目の花は他にあるだろうか。新しい花が出てから少し経つと、日本の農家の人たちは研究熱心で、オランダの農家よりも良い物を作り上げ、元々国産は鮮度の点で有利なのだから、同じ品質なら国産の方が高くなるところを、マレーシア産の2つの農場のものが絶えず高値だ。その一番大きな理由の一つが、茎と花首がしっかりしているということである。品種の問題もあるが、今はとにかくしっかりしているものが必要となった時代である。日本のスプレーギクの産地はバラと違って、苗を改植しながら周年栽培しているわけだから、夏に向く品種を作り上げ、栽培していくことが必要だ。そうすれば日本のスプレーギクは上手くいく。

投稿者 磯村信夫 : 2005年7月25日 18:15

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