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2006年3月13日

情報経済

ホワイトデーの買い物がてら、久し振りに土曜日の街を歩いた。最高の天候に恵まれたので、銀座も新宿も繁華街は大勢の人で溢れていた。
高くても価値のあるものは売れているというが、本当にそうで、衣料品だけでなく花も良く売れていた。13日の今日はお彼岸の花の最大の出荷量。沖縄県が前進しており、今日が最も多い日となっている。小売店も店により卒業式、ホワイトデー、宴会と寝る間もないほど忙しい店があるかと思うと、これらの3月の特需を得ることができず、彼岸の需要だけになっている店も多い。なぜこうも特定の小売店にあらゆる需要が集中するのか。かつては卒業式もホワイトデーも満遍なくどこの店でも需要を取れていたのに、21世紀になって情報販売と言おうか知識販売と言おうか、経済そのものが情報化して、情報経済をきちんとこなしていかないと物やサービスを売れるということができにくくなってきた。商いが細るのだ。事前に段取り、呼びかけ、商品の陳列が出来て初めて売れる。こうなってきているのだ。実体経済の発展は情報経済が条件となっているのだ。
このことは売り場や会社だけのことではない。業界についても言える。卸売会社でもセリ前取引の手法のひとつ、ファックスやインターネットでお知らせし、定価売りをしているところが随分と増えた。ホームページを出すというのは企業として至極当然で、これがなければ信用すらおぼつかない。こう思ったとき、もしかしたら花き業界が伸び悩んでいるのは、オーバーストアだけでなくPR不足なのではないかということに思い至った。どうすれば全体としてアピールできるか。全体という時代でないとすれば、力ある企業は積極的に消費者にアピールしていく。いくつもの企業が積極的にPRし、それにより需要が喚起されるというふうに世の中はなってきているのだ。

投稿者 磯村信夫 : 2006年3月13日 16:00

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