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2006年10月 2日

カイシャ需要

 オフィス街の花屋さんにとって9月29日(金)は一年で二番目に忙しい日だ。3月末も年度末の金曜日が一番忙しいのだが、お店によってはむしろ9月末の方が忙しいと言うところもある。
 株式を公開している会社は今、四半期決算といって1年に4回決算をして、株主に会社の今を知らせる。9月は上期の決算で弊社もご多分にもれず、忙しい日々を送っている。僕自身は上期末で、前半の総ざらいをし、下期に向けて的確に指示を出す必要があるから9月に入り本当に忙しい日々を過ごした。
 9月末の人事異動は転勤の場合、単身赴任が多い。だから、より花束が多く動くわけだ。特に今年の9月は昨年よりも需要が多かった。昇格もあり、ランのギフトを専門にしているところは組閣もあって、今週いっぱいまで忙しい。このようなオフィス街の需要は大なり小なり日本中の県庁所在地では起こっている。テレビドラマを見れば分かる通り、かつては店屋さんの家族を中心にしたドラマが多かったが、この頃はビジネスマンやビジネスウーマンを主人公にしたものばかりだ。“カイシャ”は花業界にとっては大切な需要である。カイシャ需要をもう一度掘り起こしたい。

 さて、上半期の総ざらいとして札幌や大分など卸売市場が立ち行かなくなってきているのがわかる。買付が自由化されたが、それはリスクが高くなったことでもある。花き業界の仕事の中で、誰もができてリスクの少ないものは利益が少ないという当たり前の状況になってきた。

投稿者 磯村信夫 : 2006年10月 2日 00:00

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