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2006年11月 6日

オランダHorti Fairの花の傾向

 1960年代のファッションを再現している。これも事実だが、女性が身に付ける光り物やベルト、あるいは上着を見ていると、パンクロックならぬ、もう少しハードでセクシーなものも良く売れていて、一つの基調になっている。また女性のハンドバッグを見ても、この基調プラス産業革命以前の色調や、もっと言うとなんとなく中世の感じがするものに人気が集まっている。
 今度のオランダHorti Fairに行くのに、昔のオーストリア・ハンガリー帝国のウィーンから入ったので、なるほど数年前から気を吐いているウィーン・デザインがなぜもてはやされているのか、色使いや形などよく理解できた。これらと同じ上記三つの傾向がオランダのHorti Fairで先端的な動きとして見ることができる。特に染物や蝋人形ならぬ蝋で加工したバラ、日本でも紹介されたらしいがアールスメール市場の染物専門業社が開発したレインボーローズ、ますます自然に反する、自然を征服して私たちの都合のいいように色付けしたり、加工したりした花の比率が高まっているのが目に付く。プリザーブドフラワーは生の花と変わらないから不人気で、加工するならもっとはっきりした自然界にはない色合いを出さなければならない。映画を見ても、洋服を見ていても、シンプルではないものに関心が移ってきているのがよくわかる。花も同様である。

投稿者 磯村信夫 : 2006年11月 6日 00:00

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