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2007年1月 8日

冬の一日を大切に

大荒れの天気が二日続いた。ビニールハウスの被害が心配だ。

今日から平常の営業となる。とは言っても今日は祭日営業。だから普段の月曜日の朝なら、活け込み用の花材の仕入れでごった返す仲卸通りも、今日は少し静かだ。それを見込んで、店売り分の仕入を控えた仲卸もいるし、また飛行機などの交通の便が乱れていることで仕入を減らしたり、やめたりした仲卸や地方卸もある。だから平常に戻ったとは言えないが、入荷量を見るとどうも今月中は予定通り少なそうだ。油代の高騰は生産者の懐を直撃している。入荷の少ないときは需要の少ないときでもある。しかしそれは個人消費が少なくなるということであって、販促をしなくていいということではない。花は寒いからよく保つのでかえって消費者価値は上がっているから、人気が出てきたラナンキュラスなどのような春の小花を前面に押し出してアピールしていきたい。

年末の需要期が終わったばかりだが、いわゆる物日相場による売上増を予算の中に組み込んではならない。せいぜい予算組みするとしても、正月を迎えるにつけ、品質の良いものが量的に売れるから平均単価が高くなる。よって、この程度のアップに売上予算をとどめておくべきだ。物日相場によるインフレを計算できなくなった昨今、いかに三月中旬までのそれぞれの週を大切に商いするか、ここが最も大切なところである。もちろん次の物日に準備しておくことも大切であろう。しかし目の前にある今に集中すること、そこで最善を尽くすことが必要だ。計画を今日に落とし込み、そして今日も欠かせない1日として計画を立てて行動する。そういう努力を花き業界はしていきたい。

投稿者 磯村信夫 : 2007年1月 8日 00:00

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