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2007年3月19日

アジアの中の日本の花

彼岸のお墓参り需要と卒業式需要が重なりセリ場は活況である。ロジスティックの観点から見て、飛行機便の荷物は月曜日に遅れることが多い。それはこの時期、通常に飛行機便を使う産地に加え、沖縄の荷物が増えてくるから、羽田の航空貨物取扱所が混雑するのであろう。飛行機機材もかつてのジャンボ系からどんどん小さくなり、その分、荷が割れてくることが多くなっている。成田は良いのだが、問題は羽田の荷物となってきた。他のトラック輸送はずいぶん改善され合理化されているので、飛行機便の羽田の改善が望まれる。

さて、話題をもう一つ。フラワーアレンジメントを習いたいという若い女性は、一時に比べて少なくなっている。しかし、サークル活動のようなアレンジメント教室は活発だ。ちょうど大学でも○○部は部員が集まりにくくなっているのに、サークルは気楽なのか人気である。今、我々の財布では、「健康」に対する財布と「絆」に対する財布の紐がゆるい。この絆の一つに、気の合うもの同士の花のサークルやお料理のサークルがあり、もちろん音楽のサークルもある。仲卸さんの営業活動を見ているとフラワーアレンジメント教室だけでなく、このようなサークル活動への花の供給が増えていることがわかる。花を習いたいという人は減っているのかもしれないが、楽しみたいと思っている人は確実に増えているのだ。

さて、このような環境の中で、日本フラワーデザイナー協会(NFD)は「今年の日本のフラワーデザイン」を発表していく方針だと聞く。それは大変素晴らしいことだ。楽しみの中には流行のスタイルを取り入れるということもある。アジアの人たちは今でも日本の花について学ぼうと努力している。外に向かって、NFDが情報発信するということは、アジアの花のセンターである日本が、今後益々その役割を果たしていく上で、必要不可欠なものであろう。

投稿者 磯村信夫 : 2007年3月19日 00:00

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