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2007年5月21日

グローバリゼーションで余儀なくされる自由化だが・・・

協会や組合の総会、あるいは3月決算の非公開会社の株主総会などがつづいて行なわれる時期となってきた。グローバル企業が国籍を問わず過去最高の利益を出す中で、小企業や零細企業、それらの企業で構成される協会や組合はどのようにグローバリゼーションの中で今後生き残っていくか、生き残り策が事業計画の課題となっている。

今までのやり方ではもう無理だというのは減益の結果でよくわかる。だから徹底的にリストラせざるを得ない。すでに花き業界でも事業縮小や支店をたたむなどをした生産や小売の業者は多く、卸や仲卸もそこまで行なわれていなかったものの、昨年から取り組み始め、さらに本年度加速させようというのだ。

日本はこの10年で中産階級が壊れたと言われているが、花き業界では川中の卸や仲卸を見る限り、それも外面的な話で彼らの乗っている乗用車から判断する限り、厳しいリストラがあったとは言えないだろう。しかしそんなには世の中甘くないので、当然川中の花き業者もリストラを徹底させていくだろう。そのリストラの一つの手法は物流ABC(Activity Based Costing)である。現在、社団法人日本花き卸売市場協会ではABCを会員各社で自ら取り組めるよう、標準値の設定や研修会を予定している。コストを落とすだけでは未来を作っているとは言えない。売上を作れる作業をしなければならない。どうやって売上を作っていくのか、何を買ってもらうのかであるが、私ども大田花きはすでに花以外にも特定の知識やノウハウ、あるいは各種代行サービスを買っていただき、大切な収益基盤に育ちつつある。今までは花の取引所としてのビジネスだけであったが、買付が自由化され商社的なビジネスも行なえるようになり、さらに代行業のサービスや特に付加価値の高いサービスをも商品化できるようになった。今後のアジア・太平洋自由貿易圏を考えたとき、花き卸売市場が普通のビジネスになっていくことは当然なことである。特別な知識が必要だったり、ノウハウが必要だったりすることはあっても、特殊な業界であっていいはずはないからである。

投稿者 磯村信夫 : 2007年5月21日 00:00

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