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2007年6月 4日

“コト”を売らなきゃ“モノ”が売れないのが花

6月1日(金)11時からジャパンフラワーフェスティバルin埼玉スーパーアリーナでのショーが一般公開された。展示会が開催されたわけではなく、ショーが行なわれたのだ。入場するのに1時間、午後1時以降は入場制限も行なった。多彩な催しや展示、そして何よりも埼玉の各市がオリジナルの緑の豊かさを田園都市としてアピールした展示が見物であった。即売品も飛ぶように売れ、2週間前に所沢で行なわれたバラのフェスティバル同様、本当に花もよく売れていた。日曜日には銀座の松屋でのマミフラワーのデザイン展を見に行った。いくつもの新しい切り口でデザインされていた。なるほど床の間もこのようにすれば今日的だな。手前だけ明いた鏡の四角の箱にデザインされた花を飾る楽しさなど、新しい視点でフラワーデザインを見ることができたのは悦びであった。作品ももちろんであったが、ここでも会場出口で売られていたモノはよく売れていた。

ブランドが売れるのは、その物語性と弛みないカイゼン、新しい驚きが我々の期待を裏切らないからだ。花き業界はそうなると、老舗であること、あるいはブランドというのを種苗から川中、川下までの各業者はとても大切にしなければならない。そしてもう一つ、“モノ”である花を買っていただくためには、“コト”ストーリー性、サプライズなどを必ず伝えていかなければならない。そうでないと花は売れないのである。売るための努力をますますしていく必要がある。小さなイベントでも良い。こだわっていることを瓦版でお客様に届けても良いし、POPで書き込んでも良い。“コト”にこだわって、自分が取扱っている“モノ”の良さをお客様にわかってもらおう、これは何も小売店だけのことではない。卸も仲卸も生産者も種苗会社も花を売るには“コト”を行なう。この癖を早くつけたほうが勝ちというのが現代である。

投稿者 磯村信夫 : 2007年6月 4日 00:00

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