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2007年7月 9日

研修

 欧米では7月7日で、催しやパーティーが多く、結構花が動いたようだ。日本では七夕とミルキーウェイでカスミソウの日である。カスミソウは大田市場でもセリ室上の通路、仲卸の中央花卉さんのところでフェアを行い、人気を博した。繰り返しやることによって認知度が上がってくるだろう。七夕の笹はどのように売っていくか悩ましいところだ。葉が瑞々しいままのものはビニールで包んで品質を保っているが、今はもう床がビチャビチャな花屋さんは少ないから横に寝かせて打水をするわけにはいかない。どうしても店頭に笹を置くと笹の葉が丸まってしまう。とある素敵な花屋さんの店員さんは「品物が悪いから売れない」と笹を下げてしまう。解決策は葉の瑞々しいものの値段とこのように葉が丸まってしまったものの値段を別々に付ける。そして店の前には短冊をつけて笹を飾っておく。当然この笹は葉がもう丸まってしまっている。だから葉が丸まってしまったものを商品として売っても良いのだ。七夕の前、とあるお店で素晴らしい七夕のアレンジメントを見た。皆様方はひなまつりのアレンジメントはご存知だろうか。お内裏様とお雛様を一つずつ、ガーベラやら何かそのような花を顔に見立てて、葉物とラッピングペーパーで上手に包み、それを2つ合わせて飾ってもらうのだ。これと同じように織姫と彦星を一つずつ作る。ミソは笹葉ルスカスだ。イタリアンルスカスをサッと入れて小さな短冊をしつらえる。これで出来上がり。季節を楽しむ、今風に焼きなおしたアレンジだ。「これはご自分でお考えになったのですか」と聞くと、「本社の企画室で計画し、全体のイメージをもらったのです」と言っていた。今、“工夫”、要するに“知恵”をどう出すかという時代になってきているから、その“知恵”を生み出す基礎学力だ。基礎の上に知恵が花開く確率が当然高いからだ。採用もそうであろう。そして今花き業界で必要なのは研修である。勉強会に行くことも重要であろう。また社内で研修することもとても大切だと思う。とある大手商社だが、バブル崩壊後、義理の弟が休みのたびに研修をしていた意味がようやくわかった。

投稿者 磯村信夫 : 2007年7月 9日 00:00

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