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2007年12月 3日

昨年の冬より輸入品が増加する見通し

円が相対的に安かったのは金利のためであった。外銀が円を低金利で調達し、円を売ってドルに換える。あるいはユーロに換えるなどして投資を行ういわゆる「円キャリー」が、サブプライムローンの焦げ付きから急速に減ってきているという。為替を見るとドル全面安で、「円」は1ドル110円を割り、気の早い人は昔80円だったことを思い出し、そういった発言をする人もいる。

花の輸入に限ればマレーシアは準固定相場制だから、マレーシアのSP菊やラン、ハモノ類は円が弱かった時期もコンスタントに増加してきた。しかしユーロ圏内のオランダやイタリア、そしてイスラエルなどは品目を絞って細々と取引が続いていた。ドル決済が中心の太平洋諸国も日本円が弱く、日本の花の単価も上がらないので、日本への輸出は先細った。それがここのところの「円キャリー」が少なくなって「円」が1ドル110円を割るようになると、そろそろ日本向けを考え出そうとするアジア太平洋地域のシッパ?もあると聞く。国内では油高で1?3月の出荷量が前年を割り込むと予想されており、昨年よりも日本への輸出量が増えてくる可能性がある。もっとも中国「元」がここのところで一番高くなっているから、中国からの輸入量が急増するということはない見込みである。

投稿者 磯村信夫 : 2007年12月 3日 00:00

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