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2008年1月21日

我々はサプライチェーンを明確に意識しだした

今年はどういうわけか花き業界の新年会が大変多い。状況が決して思わしくないので結束して仕事に邁進しようというのであるし、不安を払拭したいというのであろう。成長をするためには、生産性の向上しかない。PDCA(Plan-Do-Check-Action)のサイクルを回し、改善に努める。その改善は卸売会社であればお取引いただいているのは出荷者と買い手であるから、双方により価値あるサービスを提供していくことに尽きる。価値あるサービスとは消費者に買ってもらえる花を提供することである。今が難しいのなら明日に、数ヵ月後に、一年後になど、将来を作る作業も今しておかなければならない。

今年の新年会で感じるのは、生産団体にしても、小売団体にしても、サプライチェーンをイメージし、分業化の中で自分が一パートを仰せつかって仕事をしているということを明確に意識しだしたということだ。パートナーである小売店のことを知らなければならないと産地は思い、小売店は自分が販売する花のことや生産者のこと、栽培や品種のことをお客様に伝えることが必要だと思っていることが多いと思われる。お客様に受け入れられる店作りは、もはや花き業界全体の課題となっている。小売店での原産地表示だけでなく、トレーサビリティーも含め、どこでだれがいつ出荷したものか、MPSの認証を受けたものかなど、お客様が関心のある安全安心、そして知的興味を満足させるものでなければならない。これはきれいに飾りつけるという小売店の役目プラス流通業者、生産者が協力して行なわなければならないということを物語っている。

新年会に行くと、今更のように我々は仕事をさせてもらっているのだとつくづく感じ、ありがたさとやる気がみなぎってくる。

投稿者 磯村信夫 : 2008年1月21日 00:00

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