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2008年8月 4日

楽観主義が意志で悲観主義は気分だ

梅雨が早く明けたところや、空梅雨だったところなど、8月盆の需要期になって品薄のものなどが出てきた。

フランスの教育家アランは「楽観主義が意志で、悲観主義は気分である」と言っているが、7月盆後の相場を見ると、花も果物もそして野菜も出荷増で需給バランスが崩れて近年まれなる安値となったから、悲観的な人はますます悲観的になって、それが増幅され、まだ若いのに日本の将来まで悲観的になって、私自身は確たる確信はないが、「こういう悲観的な人に問題点がわかれば目標が出てきて、目標に向けて人は努力する動物だから必ず何とかなる」と、何人にも諭すように言っている。

夏休みシーズンのこの暑さでよく花は売れるようになった。クーラーのないところだと切花は水が腐って茎がとろけてしまう。暑いときには必ず小売店は鮮度保持剤を必ずつけるようにしてもらわなければならない。鮮度保持剤を使うと保ちが良くなるといったPRを消費者にして欲しい。また今年度は小売店で原産地表示をしてもらいたい。もうかなり多くのところで原産地表示をしている。それでもまだ三分の一にも届いていない。早く半分以上の売場で、何県何村くらいまで、あるいは生産者や生産団体の名前を表示して欲しい。

そしてこれが7月の安値につながったのだが、夏でも花保ちの良い品種を作ってもらわなければならない。例えばガーベラのフルーツケーキシリーズなど、夏のガーベラはこの品種なら安心して売れる。トルコギキョウも保ちの良いものもあるが、保たないものもある。夏の定番をトロピカルな花やグリーン以外に作り込んで、改良に次ぐ改良を重ねてゆく必要がある。洋間に似合う保ちの良いもの。育種の力を借りて新しい品種を作り、それを前面に押し出して販売していきたい。そうすれば楽観論者が立てた目標に一歩ずつ近づくことが出来る。

投稿者 磯村信夫 : 2008年8月 4日 00:00

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