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2008年10月13日

株価が下がっても、いたずらな心配をしないでください

日曜日に政治が作られると言うが、ここのところは各国の首脳が共に経済政策を協議し政策合意を発表している。こうして株安の恐怖心を取り除こうと躍起になっている。経済は車で言えばエンジンで、政治はハンドルだから政治が中心になって全体を再度落着きのあるものにしようとするのである。
現時点での花の消費動向を見ると、次のエピソードが物語っているような気がする。昨日の東北道や中央道はガソリン代が下がった事による安堵感から紅葉狩りに向う車が大変多く、行きから渋滞していた。確かに安近短かもしれないが東京ディズニーランドやお台場の人出もすごかった。去年と比べてどうだったかわからないが、よくもまぁこれだけの人出があるものだ。というところである。
うちの近所の蕎麦屋で愛知屋というところがある。それ以外にも旧東海道の立会川近くの吉田家という蕎麦屋も有名で、土日の昼は中高年で賑わっている。江戸前の蕎麦屋は酒処だから夜は年配の酒好きでいっぱいだ。なぜこんなに人がいるのだろうといつも思う。安い訳ではないが、とにかく美味い。だから割安だ。すなわち人はお金を使う。花と生活をしている人は花を買う。確かに花の需要は1割やそこら下がっているかもしれないが、1万円以上の花と言ったら胡蝶蘭や葬式の籠花ぐらいでほとんどが手軽な値段だ。だから株価の暴落で年配者の需要を心配する向きがあるが、そうは心配いらない。それが年配者の出入りする所で食べたり、買ったりした小生の実感である。花は日本人のライフスタイルに根付いているのだ。だからいたずらな心配はしないでもらいたい。

これから金融不安真っ只中のオランダのフォーティーフェアーに行ってきます。来週は今年の傾向をお話できるだけでなく、単価水準やオランダ花市場の対応についてお話できると思います。
それでは行ってきます。

投稿者 磯村信夫 : 2008年10月13日 00:00

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