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2008年11月10日

花は生命

日曜日には政治経済番組が特に午前中を中心に放映される。今は楽観論を言うと間抜けのように思われているから、懐疑的な論調で結論は終わる。そうなると、我々視聴者はもっとこれから悪くなるのかと考える。こうして不安な気持ちになり、毎日の生活に張りがなくなる。なんと言ってもやる気が失せるのが問題だ。社会の空気と言ってしまえばそれまでだが、もっと“気”に満ちた生活を送っていってもらいたいと思う。

その“気”に満ちた展示会を昨日、3つ見てきた。日本橋高島屋の草月展、ベストフラワーアレンジメント創刊7周年記念スペシャルイベントの3人の花活け、目黒雅叙園で開催されている假屋崎省吾氏の百段階段の花活けである。もう満員御礼。流れに沿ってみる以外にない。が、しかし、その作品に思わず魂が揺すぶられる。まわりの人たちの熱気を感じ、作品群が観衆と一緒になってかもし出す熱いエネルギーのような、ある意味ではおぞましささえ感じる。花は“静”ではない、花は生命で、故岡本太郎氏が言うように“爆発”だ。最寄りの駅から電車に乗って本を読んでいても少しも文字が飛び込んでこない自分に、久しぶりに感動の深さを思った。家にある花とは違うものが、プロによって引き出された花にはある。

投稿者 磯村信夫 : 2008年11月10日 00:00

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