大田花き 大田花きコーポレートサイトへ
 

« 順番に下押し荷あまる | トップ | アジアの花事情 »

2009年3月 2日

新しい農業者

2007年中の農業就農者はおよそ7万3000人であった。そのうち88%、約9割の人たちは後継者が就農した。2008年度はさらに数が増えるだろう。10-12月のGDP速報値を受け与謝野大臣は「戦後最大の経済危機」と現在の危機を語り、「今までやって来たやり方では通用しない。今は有事なのだ。有事に相応しい対策を国家、地方自治体、企業、家計はとらなければならない」と声を大にして言い切った。

2008年12月から農政局や農政事務局で、農業就労者の募集窓口を開いた。1月の時点で就農した人は138人であった。今後もっと増えていくだろうし、増やしたいと思う。

先々週だが妻と一緒に箱根の仙石原にあるオーベルジュに行った。オーベルジュは割烹旅館を洋風化したもの。バブル経済崩壊後、各企業は保養所を持つことをやめて売った。そこを買って改装し、シェフ等が料理目的で宿泊もできる小旅館を経営するというのがオーベルジュである。そこは10組しか泊まれないがいっぱいであった。こういうオーベルジュが伊豆まで含めかつての保養所エリアにかなりできている。素晴らしい料理の腕前で、1泊2日の小旅行では大満足というのがオーベルジュだ。企業が保養所を離す。それをシェフ等が買って企業家となる。料理だけでなく、宿泊のサービスを含めて、お客さんと人間的なふれあいをする。これと同じことが農業の分野でできるのではないかと思う。農業の素晴らしさを見直す。ここ1?2年は経済的に苦しいかもしれないが、この苦しい中から始める優秀な農業者が多数出てくることをオーベルジュに泊まってみて私は夢見ている。

投稿者 磯村信夫 : 2009年3月 2日 00:00

Copyright(C) Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.