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2009年10月12日

花は人を幸せにできる

このたびの台風18号で、被害にあわれた多数の皆様方にお見舞い申し上げます。
特に甚大な被害をこうむられた三重県、愛知県、静岡県西部、福島県の生産者の皆様、出荷物がない間にも皆様方のファンである買参人としっかり連絡を取り、心をつなぎとめておきますので、私ども卸売市場は今まで以上に連絡を密に取らせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。


私事ですが、私はどちらかと言うとラジオ派で、特に毎朝4時06分頃からNHK第一で放送されている「心の時代」と日曜日の12時15分からNHKFMで放送されている「トーキングウィズ松尾堂」という番組が大好きです。それを散歩しながら聞くのが趣味です。
昨日の「トーキングウィズ松尾堂」は途中から聞いたのですが、出演者の田中ウルヴェ京さんはシンクロナイズドスイミングのメダリストで、今はメンタルトレーナーです。その京さんのもっとも大切な言葉、それはシンクロナイズドスイミングで名を成した後、ある意味では生きる目的を失った時期だったそうですが、お名前は聞きそびれましたがアメリカの心理学の権威の方から「成功とは、人に役立つ自分のやりたいことをやること」だと言われて、それをご自分の教えにしていらっしゃるそうです。「俺が俺が」で生きている私たちですが、この自我をもっと大きな、人に役立つために使っていくことこそ自分がやりたい分野で、力を授けられ、成果が上がっていくのだと思います。自分のためだけにやりたいことをやっていたら、それは成功とはいえないのでしょうね。


田中ウルヴェ京さんからこの話を聞いたら、頭の中はすっかり10日土曜日の夕方に六本木ヒルズで行われた社団法人全国花卸売協会(全国の仲卸協会)設立記念レセプションでの小池常務の締めのご挨拶を思い出していました。私の中の小池常務は「大好きな花の仕事を通して、笑顔の絶えない、またすべてを受け入れる力を与えてくれる花。素直な気持ちになれる花がそこにある生活をしてもらうことに業界の誰もが今、全力を傾けようでないか」との力強くも澄み渡ったご挨拶を思い出していました。決して自分勝手でなく、我々は花が人を幸せにできると信じているのです。私たちは花を売って売って売りまくりたい。1/1000構想で集めた基金で花を買って買って買いまくってくださるように消費者を誘導したい。そう思いながら散歩しました。
台風の被害にあわれた方々の荷がない間の留守を守り、定位置をあけて待っている我々の花市場の仕事の仕方のこと。また日本中で6割の家庭が1年で1回も花を買ったことがないという我々からのコミュニケーション不足の改善のことも、私の中で熱い決心になっています。成功とは人のためにやりたいことをやりきること。全国の同士とともに、いい仕事をさせてもらっていると、感謝したい気持ちになっています。

投稿者 磯村信夫 : 2009年10月12日 00:00

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