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2010年12月20日

大きな流れになったETHICAL消費

道徳的、倫理的消費と言われる消費動向「ETHICAL消費」が盛んになって来ている。身近なところでは地産池消もETHICAL消費行動が下地になっていると見る見方がある。

日本のようにすでにポスト成長社会に入った国では、マズローの欲求段階の一番上の欲求である自己実現の欲求が自分の根源的欲求であるかのようにふるまう人たちが増える。高学歴になり、そうは気に入った仕事などあるわけないから失業率が高まるのだが、そういう成熟社会でETHICAL消費は一つの潮流となっている。「この自販機は地元のサッカーチーム○○を応援しています」として利益の一部をサッカーチームに寄付する消費だとか、食堂で利益の一部を貧しい国々の子どもたちの給食費として寄付をするだとかだ。

農産物はCO2を体内に取り込み成長する。野菜を多く取り、花のある生活を絶やさないようにすることは地球環境からもETHICALと言える。このETHICAL消費の対象物である生鮮食料品花きを生産するとき、生産者は今年よりも更にETHICALに農業生産する必要がある。それは花の場合MPSを批准するということになるのであろう。オランダはこうして地球環境を改善するという点からMPSの認証制度を開発してきたのである。花き業界も大きな潮流となっているETHICAL消費に応えられる商品やサービスを行っていく必要がある。

投稿者 磯村信夫 : 2010年12月20日 00:00

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