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2011年2月21日

頑張るインドアグリーン協会

暖かくなって2週間あまり経ち、暖冬の様相を呈してきている。今までは不作気味で単価高であったが、ようやくここに来て荷がまとまり、切花は順調になってきた。このひなまつりまでは昨年の猛暑の影響と晩秋の長雨で花桃・菜の花とも出来が悪いが、3月分からはようやく日本の花らしい世界最高の質のものが量的に出回ってくる。消費者の期待に応えられるよう小売店に頑張ってもらって流通させるだけだ。鉢物は1ヶ月遅れで3月下旬のものから良くなるだろう。

さて、昨日社団法人日本インドアグリーン協会の前理事長の指田栄二氏の叙勲のお祝いがあった。300人以上の大祝賀会で熱気に包まれていた。指田さんの人柄を反映して、飾らないざっくばらんだが節度のある素晴らしい祝賀会であった。
インドアグリーンは室内で根付き植物の装飾など造園の屋内化を行う一方、貸し植木の業務を行い、オフィスでの生産性向上や待ち合わせ場所を憩いの場にしている。21世紀になって日本の企業は3K(交際費、交通費、広告宣伝費)を中心にコスト削減に努めてきた。その運動の中、オフィスの緑に対する支出がカットされた。サスティーナブルな地球環境と言いながらも、CO2マーケットなど商売を優先させてきたきらいがある。日経平均株価が15,000円を目指そうとしている昨今、日本の産業界は21世紀をようやくとらえて、積極的に打って出てきた。インドアグリーンの仕事もそうで、再建からルネッサンスへと打って出て行く時となっている。
90年大阪鶴見の花の博覧会で、人にとって花や緑が欠かせないものだと国民の誰しもが思うようになったが、21世紀の最初の10年は花や緑が見慣れたものになってしまい、手入れや水やりが面倒だと、経済的な理由から造花に変わったりした。それはある意味では衰退とも言って良い10年であった。
それが指田さん叙勲のお祝いをきっかけに、会場ではもう一度「やってやろうじゃないか」という機運が盛り上がってきた。会社の寿命30年だとすると、花き業界はどうにか30年過ぎも会社として存続させてもらえる自助努力を行っていこうとする意欲が参加者の私に伝わってきたのは大変心強いことであった。インドアグリーンの人たちを通じて、以前にも増してオフィスやマンションにたくさんの植物を置いてもらえると思った。


P.S.
同じ参加者のうちのお一人山下ようこ様が3月12日(土)17時30分~20時15分 中野サンプラザで「オフィス室内緑化調査研究ミーティング」を開催されます。お時間があったらぜひともご参加ください。

投稿者 磯村信夫 : 2011年2月21日 00:00

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