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2011年3月14日

謹んでお見舞い申し上げます

東北関東大震災から今日で早4日目。電話が通じず、未だに状況判断は的確にできない。土曜日、日曜日と会社に詰めて、被害状況や道路状況などを精査し、今日の取引に臨んだ。今、花は陸・海・空で物流しており、インフラが被害を受けると物流が困難になる。昨日の時点では、東北地方へは新潟経由で入ることとした。新潟経由であれば物流できる可能性があり、青森・秋田・山形・宮城には、満足のいく台数ではないが必要最小限の荷を出した。航空便と高速道路網に大きな障害があり、しかもガソリンが不足していて、行くだけ行っても戻って来られるかどうか、そういった不安がつきまとうので、花をどうしても確保しておきたいという顧客の要望に応えられない。行ってくれるという運送店さんがいれば花を運べる。取引先の要望に応えられないということは一卸売り会社としての大田花きの不甲斐なさだが、全国の有数産地や大手の輸入商社など花き業界にとって重要な荷主さんにとっても同じ困難な状況にぶち当たっている。

大田花きは社会インフラとしての花き市場として、13日の日曜日、倉庫を借り増しして荷主さんの荷物を預かっておくことを決めました。今、お彼岸の需要期なので、大田市場の近くに大きな物流倉庫を三つ借りている。それをさらに広く借りて、荷主さんが関東・東北に出す荷物を無料で一定期間預かろうとするものだ。都内では共同荷受所があるが、そこは1日1日きれいにしておかなければならない。大田花きなら事前に話しさえいただければ、預かることができるのでご利用いただければと思う。

東北地方は浜通りも中通りも大きな被害がある。しかし東北で一番花が売れるのは3月だから、ライフラインが確保されたら、ひとごこちつけるためにも是非花を使ってほしいと考えている。花がどうしても必要なのは、まずはお弔いからであろうが、「足るを知る」をすっかり思い知らされた我々が元気に再出発するために花を使ってほしい。まだ少なくても今週いっぱいは花き流通の大混乱は続くものと見ている。仕事のことだけに限定すれば、まずはガソリンの供給、高速道路網の復旧から徐々に立ち直るだろう。端午の節句を一つの目標にして復帰を計りたい。

投稿者 磯村信夫 : 2011年3月14日 00:00

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