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2012年1月16日

合併相談所

 今日から新セリ機でセリを行なっている。クラウドコンピューターですっかりコンピューターが身近な通信手段となった。何も電子頭脳を1台1台のコンピューターが持つ必要は無い。社会の公共財のような頭脳を大きなコンピューターに処理してもらって我々はインターネットでつながって自分が生きていく情報をやりとりし、行動できれば良い。こう個人もiPhoneやiPadを使ってそうなってきたし、仕事をそうしていこうというのが大田花きの考えだ。
 大田花き買参人さんは年配の方でも、ことIT使用については10才以上も若いんじゃないかと思われる位、機械操作も反射神経も優れている。何しろ今までのセリ時計で自分の思った値段で買っているのだから、この反射神経と能力は本当にすばらしい。クラウド時代の取引システムで卸売市場で象徴的なセリシステムが順調に進みだしたことはフェアな価格発見と成功共有化を旨とする大田花きとして、今日は1つの記念すべき日となろう。
 さて、先週の1月10日(火)日本農業新聞の1面記事は会社合併「兵庫県生花と鶴見花き」の記事だった。花だけでなく、卸売市場はM&Aや合併の時となっており、新しい卸売会社のありようを産地や小売店に具体的に見せ、利用価値を訴えて地域社会で生き残っていきたいと考えている。兵庫県生花と鶴見花きは、大手の業者として人材も豊富なので、いち早い話し合いがもたれたのであろう。先見の明があり、勇気ある立派な経営行動である。
 しかし、花き卸売市場協会の会員市場の大多数が30億円未満である。会員の最も多いこの規模の会社は経営者一人の肩にかかっていると言っても言い過ぎではないであろう。そうなると危機感はあるが合併のことについて知識、情報、時間が不足しがちである。可能な限り地域の中核的な花き卸売市場としてはしっかりとした荷揃えをし、小売店が売り負けない規模の卸売市場を目指して欲しい。そうしないと買参人様から魅力ある市場と言われなくなってしまう。
 合併問題はデリケートなので、市場協会として支所長やニュートラルな学識経験者に大所高所からご指導いただけるようなことを考えていこうと思う。

投稿者 磯村信夫 : 2012年1月16日 16:24

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