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2012年1月23日

メリハリ消費

ナルシス会という勉強会を15年以上やっている。先日、今年初会合があり、「この1月店頭売りの分野で例年になく低調なのはなぜか」について話し合った。

「涼しいところにおいておけば、お正月の花はまだまだ花持ちするので、月末近くならないと買い換えない」という意見、「高齢者にとり、一定の所得のある人たちは医療費アップや財政再建目的の消費税のアップなど、なんとなく欧州の通貨危機も含め政治経済の問題から買い気が起きない」や「今年は寒いので、あまり外に出たがらない」という意見があった。そして新しい今日的な意見としては、「震災後日本人は日本再生に向け一人一人の気持ちは前向きになっているから消費行動においてメリハリ消費になっている。ただ単にバーゲンで安くなっているから買うということはなくなった。"こんな風にして春を楽しんでください"など、"今週の花"やら"歳時の花"やら"飾り方の提案"など、とにかく消費者の心に訴えることをせず、今までの待ちの商売で花き業界は来たから1月はだめだったのではないか」との原因究明もあった。たぶんこれが正解だろう。

給料前で懐が寂しいのに、1月20日から週末にかけて今日で4日目の雨か雪マーク。残念だけれどもこれでは相場が出ない。今年特に雪が多い北海道など、雪国の人たちは花屋さんに行くのも大変だろう。だが、ようやく千葉県から菜の花やキンセンカやストックが量的にも出てきたし、スイートピーも安定して出荷され始まった。経済は悪くとも雰囲気に負けず、前向きな心を持って元気な花を選んで、消費者に届けて行きたいと思う。
お花屋さんは小売店だから立地産業。自分の地の利を意識した販売方法で、昨年までとは違う消費者に対するアピールをしてもらいたい。

投稿者 磯村信夫 : 2012年1月23日 00:00

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