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2012年2月13日

フラワーバレンタイン

 11日(土)、茨城県のつくばで「いばらき花フェスタ」が開催された。入場料を頂いて、会場に入ってもらうつくばのフラワーイベントだが、開場前から人が集まり始め大盛況であった。
 茨城県の県内生産者が生産している花を出品しコンテストも行われたが、入賞したものは白色が多く、冠婚葬祭の需要はしっかりしていて、そこで使われる花は利益が出ているのだろう。本当に品質の優れているものが多く圧倒されたが、入賞作品を集めた展示場では、せっかくなので多彩な色目があった方が良いという印象であった。会場のつくば市は緑に囲まれた都市生活が出来る街として今後も発展していく注目の市だ。
 茨城県のこの花フェスタは、種苗から生産、卸売流通、JFTD、ガーデニング・ハンギングバスケット協会、フラワーデザイン協会、そして行政まで、実際に県内の花き産業をもりたてている人達が主催している会である。小生は話しには聞いていたが、実際に参加してみて熱気と盛り上がりを感じた。その会場の一部でフラワーバレンタイン用に奥さんや恋人に花をプレゼントして下さい、と男性に花がプレゼントされた。
 11日(土)、12日(日)とフラワーバレンタインとして男性から女性へ花を贈るという新しい習慣を身につけて貰おうと花普及センターが事務局で、花き業界全体が参加して日本各所で行事が行われた。
 私は花の流通を仕事にしているのでお花屋さんで花を買うことは恥ずかしくないが、1970年代生まれの団塊ジュニアより前に生まれた人達は、男性がお花屋さんに入るのは恥ずかしいと思っている人達が多いらしい。プレゼントして女性が喜ぶのは1番目に宝飾品、2番目に花だそうだが、宝飾品は好みもサイズもあるし値段も張るから花が手軽なものとして欧米では使われている。
 男性から花を贈る習慣、又男性がお花屋さんに行く習慣をつけて貰うのがフラワーバレンタインの目的だ。今年で2年目だが、日本中で行われていて、お花屋さんも13日の夕方や14日にはバレンタイン用の花が売れていくことだろう。後は、天気がちょっと心配なだけだ。花き業界は欲張りでホワイトデーに花を贈ってもらおうとも思っている。ホワイトデーの花に採り上げてもらおうとカラーの産地は業界向けにキャンペーンを行っている。雑誌の企画で格好良い男達は花を知らなくてはならないといくつか花の基本を教えている。グローバリゼーションが花に対する知識や行動を後押ししている。ストレス社会が花の価値を我々に教えてくれる。
 街のお菓子屋さんがバレンタインデーのチョコレートがあまり売れなくなったと嘆く今、我々花屋がイギリスを見習って男性から女性へと花を贈る習慣を定着させたいと思っている。先頭に立って頑張ってくれている青山フラワーマ-ケットの井上社長、日比谷花壇の宮島社長に続けとばかりにどうしてもフラワーバレンタインの活動を成功させていきたいと花関係者は思っている。

投稿者 磯村信夫 : 2012年2月13日 12:40

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