大田花き 大田花きコーポレートサイトへ
 

« 卸売市場システムを転位させる | トップ | 素材の旨味が日本文化の特徴 »

2012年10月15日

小さな会社もまずミーティング

 昨日の14日まで丸の内の仲通りでガーデンコンテストとIMFの総会に合わせてイルミネーションが施されていた。東京駅の新装開店と云おうか復興工事が終わり、10月に入ってこの2週間新しい装いの銀座・有楽町・丸の内を楽しんでもらった。国内外の人達は、日本の良さ、東京の素晴らしさ、そして可能性を再確認したことだろう。

 花き市場協会では青年部が6日(土)と10日(水)「丸の内花市場」を行い、花き流通における卸売市場の存在をPRし、セリでは双方向性のやり取りの楽しさを感じてもらいバラとユリ中心に抱えきれない程の花を買ってもらった。

 IMFの諮問機関である委員会のステイトメントは、世界経済は下振れリスクがあること。また、アラブ地域や日中間の領土問題などで不確実性が高まっていること。これを特に先進国の英智協調で再度安定した経済成長へ乗せていくことを期待し、共同声明とした。確かに世界中の株式の出来高は少なくなり、債券が買われていることを考えると先行きの経済見通しは明るくはないと見るべきだろう。

 大田市場の最寄の駅である流通センターからモノレールに乗って浜松町へ行く時、領土問題から乗客で韓国、中国の人達がめっきり少なくなっていることがわかる。また、東京の花の関係者の会議は秋葉原で行うが、電気街でも中国の人達が減ってもう一度秋葉原の店は日本人相手にメイド喫茶のビラを撒いたり、店舗を変えて飲食店になったりとにかく日本人向けの商売に既に変えて行っている。

 花も暦年で云えばまだプラスでいる所もあるが、4月~10月だと前年よりマイナスの所がほとんどと云える状況になっている。これは花き卸売市場の現状だが、この景気の悪さと止まらないデフレ現象をどうするかというものである。こういう時こそ経営力の差が出る。経営力の最たるものはもちろん経営者の力によるが、良き従業員がミーティングをしベクトルを合わせてPDCA(※)をしているかに尽きる。経営の良くない所は朝礼くらいは行っているが何をどう取り組むかなど、Pもなければ業務のブレイクダウンの話合いのDもない。

 社員教育まで含め、まずミーティングを行って良い会社になって、そして外部要因である景気や天気を跳ね除けたい。景気が悪くなると組織の大小を問わず、例え家族経営であっても話合いをして行動しているかという良い経営のところが伸びてゆく。伸びないまでも落ちが少ない。小さな会社もまずミーティング。これを今週は提唱したい。

(※)PDCA・・・Plan(計画)Do(実施・実行)Check(点検・評価)Act(処置・改善)

投稿者 磯村信夫 : 2012年10月15日 13:01

Copyright(C) Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.