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2013年7月 1日

株主総会で質問

 定点観測をしていると、ブルーの比率が花でも高まっているように見える。サッカーのサムライブルーから始まって、洋服の黒はすっかり定番になったものだから、ブルーの洋服やらアクセサリーなどが人目を引く。
 
 花は暑さを楽しむヒマワリの黄色やオレンジ、ジンジャーやヘリコニアなどの赤に代表されるものが人気だが、その他にも季節を表す白やブルー、そして葉物のグリーンがある。この中でもブルーの花は比率が上がっており、カーネーション、リンドウ、トルコギキョウ、スイレン等、時代の色として持てはやされて来ている。NFD(※)の"花ファッション"のトレンドの通りだ。

 さて、今日はもう一つ。先週の第26週は株主総会のピークの週だった。弊社大田花きはその前の週の土曜日だったが、株主の皆様から総会でいただいた質問の一部をご紹介したい。
 輸出についての質問をいただいた。農産物の輸出は日本の大きなテーマであり、可能性は十二分にある。
 
 大田市場 青果の仲卸で現在衆議院議員として活躍されている平議員は、産地がリンゴやみかんを輸出するのも良いが、卸売市場の仲卸が輸出業務をすることの方が先方のオーダーも受け易いし、日本農業の得意な傷み易いが生でいただく物(桃やびわ等切花含む)が継続的に輸出され、トータルの金額からすると、輸出金額が多くなると考えられ、この方向で政策決定され、植物検疫を市場ですることなどの実行対策も具体化されて来ている。
 
 今後、大田市場としては、韓国(ソウル圏)、中国(上海圏)、台湾(台北圏)、香港、シンガポールのそれぞれの市場か仲卸と商売したいと考えている。
 スポットの話では、パリやオランダの花市場に日本の花を輸出しているが、商売として成り立たせる必要がある。目処が付きつつあり、質にこだわる仲卸と良い物を作る生産者が一緒になって輸出業務に本格的に取り組んで行くことを簡単ではあるが説明させていただいた。

 また、為替の質問があった。円安に傾いたドル、ユーロの為替水準で日本の小売価格、或いは生産費または輸出において、どのような影響が出ているのかというものであった。1ドル95円~105円、1ユーロ125円~140円の間であれば、努力の範囲内で収益を落とすことなく生産・販売・輸出の3つが出来るであろう。
 
 しかし、今までのやり方では収益を落としてしまうので、生産者であれば製品化率を上げる。流通業者であれば、より価値のある物を扱う。ロスをなくす。輸出であれば、その地のマーケット調査をしっかりと行い、クールジャパンの一環として格好良い花のデザインを含めて素材を輸出して稼ぐということである。
 一定の円安なら、"やれば出来る"ということをお伝えした。どこの株式公開会社でも一般の株主がその会社の進むべき道を示唆してくれている。
  
 参院選挙前で、マスメディアは政局や経済活動について色々と言っているが、園芸分野の花き農業、卸売市場と仲卸、そして小売店を見ている限り、自分の花の仕事に社会的意義を見出してやる気になってやっている人は成長している。
 花き業界は泣き言を言わず、やる気を持って行えば、必ず成長していくと自信を持って言うことが出来る。

 ですから皆さん、チームを組んで一生懸命花き業界を前進させましょう。


※NFD・・・公益社団法人日本フラワーデザイナー協会

投稿者 磯村信夫 : 2013年7月 1日 15:57

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