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2013年12月 2日

地元の市場にもっと荷を

 昨日、生産者の結婚披露宴で茨城県へ行ったが、同席された花市場の社長が荷が少なくて困っている旨の話をされていた。
 東京には共同荷受所が3つあるが、生産者はそこへ持って行けば東北地方まで含めて50以上の市場に出荷できる。都内は共同荷受所の運送部門が配達するが、東京以外のところは荷受所に取りに行く。もちろん運賃は荷主さんからいただくのだが、場合によってはその運賃が高いと感じているのだろうか。
 現在の日本は、地方の方が経済規模は小さいが明らかに東京よりも豊かな生活をしているように感じる。そういうところは花の需要がしっかりあるのだから、そこの市場に入荷量が少ないのは問題である。
 この頃、生産者が地元の道の駅や直売所と都市部の市場の二箇所へ出荷している。
直売所が出来た分、地元の市場への出荷が少なくなっているように思うのだ。是非とも、地元の市場を大切にして、出荷先を使い分けて欲しい。

 来年、花き振興法が国会を通っても、早速花の生産が増えるわけではなかろう。ここ2、3年は、団塊の世代の後の方はまだ現役だ。従って、収入もしっかりあり、花の消費欲も旺盛だ。なので、花の卸売価格は上ってきているのだが、この間に生産量が需要を充たせないというのは痛いことだ。花き市場としては、デフレストップから実質単価アップ、そして油代、資材高を生産者に吸収してもらい、再度生産拡大をお願いする段階になっている。だから、生産量を増やして大都市圏と直売所への出荷だけではなく、地元市場への出荷、これを是非とも昔通り続けてほしいのだ。
 日本全土、独特の花き消費文化がある。それを小売店と一緒に生産者は地元市場に出荷することによって発展させてほしい。

投稿者 磯村信夫 : 2013年12月 2日 14:56

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