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2013年12月16日

お客さんも一生懸命やっている店を応援します

 街を見ていても、確かに販売競争は激しくなっている。独立店舗でもチェーン展開をしている店でも、また小売の業態に関わらず、昨年とは違い、何かより顧客目線で工夫をしたり、潜在需要を顕在化した物やサービスを売っている。そうしていないお店は繁盛していない。
 
 昨日、お台場と丸の内のいつもの定点観測をしているスポットを見て、そう思った。とすれば、花店はどうしたらお客様の心を捉えることが出来るだろうか。商品と接客の総合サービスが肝心なことは言うまでもない。接客サービスといっても、青山フラワーマーケットさんの渋谷東横店で開発した切花をバイキング方式で自由に手に取って選び、レジで支払う。これも接客の一つの方法だろう。
 
 JFTDもお届けサービスの一つで安心だ。インターネットも気が向いたとき、24時間注文できるので便利だ。メッセージカードや、シンプルでゴミが出ないが素敵な包装も必要だろう。花店は出来合いアレンジと色合いによる陳列の仕方が必要だし、原産地、品目・品種名の表示、もちろん価格も随分と表示をしている店が多くなってきたが、まだまだそこまで行っていないところもある。
 卸売市場ではユーレップGAPを批准しているMPSだとか、無農薬栽培だとか、バラであれば香りも表示しながら販売しているのに、そのことをお客様にお伝えしていない花店もまだ多いのは残念だ。
 ある繁盛している花の小売店は、オネストカード方式で"この品物がなぜ高いのか、なぜ安いのか"現在の市場の状況を知らせている。花瓶に10円玉を水に入れても、花の持ちは水とたいして変わらない。フラワーフードを使うことが大切だ、ともタイムリーに知らせている。
 
 毎年、12月の51週は、クリスマスと年末前の需要一服期だが、こういうときに繁盛している店を花屋さん以外でも見て歩くことはとても参考になる。是非とも自分の目で見てほしいのである。

投稿者 磯村信夫 : 2013年12月16日 12:05

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