大田花き 大田花きコーポレートサイトへ
 

« お正月まであと1週間余り | トップ | 人の若き頃の決心したこと »

2014年1月 3日

いつも気になる売場作りのお手伝いを

 明けましておめでとうございます。
 本年は、首都圏の花売場を「いつも気になる花売場」でいて欲しいと思い、それに向けて魅力的な素材流通だけでなく、小売店への支援をしていきたいと考えております。
 
 首都圏の花き市場として大田花きではいくつかの取引方のうち、在宅セリでの成約の伸びが最も著しくなっています。
花の商売の難しさは、工業製品ではないので、品質の見立てをするにはプロの目が必要だという点であります。それゆえ、花束にした時のデザイン力だけではなく、素材そのものの見極め方が正しいと、例え夫婦二人で花屋さんをしても十二分に繁盛店になって行ける商売です。これは、花の仲卸や花束加工業者、アレンジャーにおいても同様で、目利きである必要があるのです。
 情報売りのセリ前取引や在宅セリで懸念されるのは、プロの目利きの人がそれらを利用するのなら良いのですが、成長過程の若い人にはセリ前取引や在宅セリは弱点となるのです。これら情報取引は分かっていることしか行わない保守性があるからです。
 目利きは、日本の花き業界で生きていく為の必須条件であるとすれば、情報売りや在宅セリを利用する人は、三現主義【現物、現場、現実】を週に一回は体験しておく必要があります。栽培上の気象条件は、近年振れ幅が大きくなっています。
 お客様の手元では常温で管理され、鑑賞されるわけですから、いくら鮮度保持をし、コールドチェーンが進んでるといっても、その植物体そのものの持つ生命力を見極めないとお客様を失望させることになるのです。

 私共が売場を活性化させる為には、お客様と接する小売店の意見を良く聞き、私共から産地の生産状況や新品種状況を伝え、共に勉強し合って、プロの目が品揃えしたものを陳列し、いつも新しく目が離せない売り場にしたいと思っております。
 これが地元、首都圏の花き市場として、大田花きが仲卸と一緒に行うべき本年一番大きな仕事です。
 本年も宜しくお願いいたします。

投稿者 磯村信夫 : 2014年1月 3日 00:00

Copyright(C) Ota Floriculture Auction Co.,Ltd.