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2014年1月13日

2つのインパクト

 今月末の旧正月で需要が高まっているのであろう。アジア諸国からのラン、菊、カーネーション、バラ、ユリ、葉物の輸入品が少なくなってきた。今年は、日本からもアジア諸国へ向けて輸出が洋ラン鉢、切花とも一定量あるだろうと期待する。
 
 さて、本年日本経済に及ぼす大きな影響は、消費税アップとTPP問題である。消費税アップは、少子高齢化で今まで日本を支えてきてくれた老人に対して社会がお世話するのは、当たり前だと思われるので税負担は止むなしとするところだ。これからも税率が上がっていくことが想定されるので、業者はしっかりと転嫁出来るように、また表示方式は外税方式にして行くべきだ。来年度の第1四半期は消費が鈍ることが想定されているが、品目も期間も日本経済に与える影響は限定的なものになると言って良い。
 
 TPP問題は、日本の国民一人当たりの年間所得は4万ドル以上であるので、安い人件費の国で作られた品物と真正面からぶつかってくる。そういう状況で競争するとなると、少子高齢化の中で、IT等を使いシステム化、ロボット化する等、合理化・省力化が欠かせない。また、普通の産業でも新しいやり方をする、新しい物を作る。或いは文化的なもの、芸術文化を創っていく。そして、海外から観光客に来てもらうべく、日本をフランス並の観光立国にする。
 
 せっかく高齢化で最先端を走っているので、四苦(生・老・病・死)に関わる産業を更に深め拡大し、そのソフトを輸出する。また、優秀な人を招くことが必要となる。言いたいことは、今までの内向き、後ろ向き、下向きではいけないということだ。従来の無駄なこと、不合理なことや日本人の価値観でフェアではないことを改善し、国として生きていくということだ。
 
 人に言うことを聞かせる為には、武力や軍事力、経済力、人徳や文化の力、この3つを兼ね備えていかないと人として国として未来を確実なものには出来ない。花き産業も同様で、国や地方自治体の援助がなくても他産業に打ち勝っていくだけの強い生産力と販売力、経済基盤の力、そして文化の力が必要だ。それらの力をつけていくのが今年だ。各自、実行力、資金、人徳を心掛けて行こうではないか。

投稿者 磯村信夫 : 2014年1月13日 15:47

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