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2014年2月17日

消費者は二度評価する

 今回の太平洋側の降雪は、前回よりも湿った重い雪で高速道路の閉鎖だけでなく、産地においてはハウスの倒壊など、甚大な被害を及ぼしている。しっかり調査をし、被害にあわれた生産者の方と今後の対策を検討していきたいと思う。

 先週の金曜日、14日はバレンタインデーで、フラワーバレンタインを頑張っているお店は大雪の天候の割には売れたという報告を数多くいただいた。
 バラと季節の花をバレンタインの花として販売していたところが多いので、先週とある小売店で購入したバラが咲かなかった話をしたい。家内が買ってきたのだが、40センチの黄色いバラで品質が良く、葉の緑も濃く良く締まっている国産のものだと見立てした。切り前はかたいが、栄養剤をやり、上手く手入れをすれば咲くと思っていた。しかし、そのバラは咲かずに終わった。最後まで花首もしっかりしていたので、ベントネック現象(花弁から数センチ下の花梗部がしなり、花が首を垂れたような形になること)が起きたわけでもなかった。このバラはどこの産地のものだったのだろうか。

 輸入バラも輸入商社の方々が検品し、水揚げをして出荷してくれている。購入した花が咲かないというのは消費者はがっかりする。消費者からいうと、原産地表示をしてほしい。産地で荷造りする時、花弁がやや傷む心配もあるかもしれないが、花芯が緩んだところで出荷してもらいたい。この2つを守ってくれるとバラの需要が更に増える。

 フラワーバレンタインで一番の売れ筋である赤バラを恋人や奥さんへ贈り、その花が咲かなかったとなると、我が花き業界は何の為にフラワーバレンタイン運動をしているのか分からなくなる。
 我々が日々取り扱う花の消費拡大を図る為には、"買ってもらうプロモーション"と品質をもう一度チェックし、"購入後にお金を出して良かったと思える品質保証の取り組み"、消費者は買う時、買ってからの計二度評価することを肝に銘じて花の仕事をしていきたいと思った。

投稿者 磯村信夫 : 2014年2月17日 12:28

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