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2014年12月 8日

フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA 2014

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 第10回フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの表彰式が、本日セリ前の6時50分より開催された。今年選ばれたのは、時代を先取りした花々ばかり。最優秀賞には、リバイバルのカスミソウが選ばれた。リバイバルと言っても、匂いが抑えられており、一輪一輪の花がしっかりしていて、咲いても花型がくずれない福島県 昭和花き研究会様のアルタイルが選ばれた。また、優秀賞には上州の蘭2011様からシンビジュームが、特別賞には、品種と作りが素晴らしいJAひまわりバラ部会様のコンキュサーレ、千葉県大野重雄様のジニアが、そして、新商品奨励賞には、佐賀のファインローズ様のアートリークローズが、それぞれ栄誉に輝いた。

 シンビを除くとナチュラルな草花の系統ばかりだが、「これは本物だ」と感じられる花々である。シンビは黄色なのに、花が整っており、凛としていて、フォーマルな場所で飾られるのが似合う品種であった。ナチュラルで動きがあり、ドレスダウンをしながら草花化していく。しかし、フォーマルな場所でも、固くならずエレガントで育ちの良さが漂う。そういったものが、この次に来る社会なのだろう。トップフローリストやトップデザイナーが「これが良い」と指名して受賞した2014年のフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAから、時代の最先端、あるいは、次に来る時代をそのように感じた。

(追記)
 昨日7日の日曜日は松市だった。枝物ではサンゴミズキ等、直幹の枝物が現在のアレンジメントには欠かせないように、年数をかけて作った根引きや五葉松よりも、若松に人気が集まった。今までは、扱いやすいから若松を、という風であったが、新しいアレンジメントが直幹の枝物を使うことから、不作だった若松類が、予想していたよりも高値で取引された。これも時代であろう。

投稿者 磯村信夫 : 2014年12月 8日 16:29

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