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2015年5月11日

母、子、孫の三世代母の日

 昨日の母の日はいかがだっただろうか。高度経済成長の時に地方から大都市圏に出てきて、そのまま定年を迎えた団塊世代の方々などに、娘家族や息子家族がカーネーションやお母さんの好きなものを持って、孫と一緒に母の日に実家を訪ねる、というのが、母の日の過ごし方の本流になってきた。都合がつかない場合には、花キューピッドやインターネットサイトの花屋さんにお願いして届けてもらう。

 リアル店舗では、三十歳代、四十歳代の方々のお眼鏡にかなった駅ナカ、駅周辺のお店や、商店街でも、花の品質にこだわっているお店には、土曜日の夕方や昨日の朝からお客さんの列が出来ていた。駅周辺やスーパーのテナントに入っているお店では、普段の売場+もう一つ、ないし、もう二つくらい売場を確保して花を販売していた。専門店が、物日に売場を広げられるのは、こうしたテナントで入居している花屋さんだけである。だから売上が何倍にもなるのだ。食品スーパーの束売りは振るわない。やはり「質」が求められているので、インショップ化しないと時代に合わないのだ。
 
 品物を売る為には、コトの時代に相応しい「質」を追求しなければならない。ビールにしても、ビールを買うのではない。「旨いビールを飲む」を買うのである。味も、泡立ちも、旨そうに見せて旨い。コレでないと時代にそぐわないのだ。従って、今回の母の日も、そういう店やインターネットサイトの花が売れていた。一方、売れているかは別として、ネットサイトでも、とあるAサイトで値下げをすると、Bサイトも影響されて下げていく。このように、実際の店舗で売っているような感覚でサイト運営している人たちを多く見た。繰り返すが、お母さんにあげるのが花であろうと何であろうと、予算もあるだろうが、「質」なのである。この「質」が信用されるものでなければならない。

 母の日が終わると、首都圏では西武プリンスドームで「国際バラとガーデニングショウ(通称:バラ展)」が開催される。東京ドームの世界ラン展もそうだったが、バラ展では日本中から人が集まる。日本は本当に花の国だと思う。是非とも、バラを観に足を運んで頂きたい。

投稿者 磯村信夫 : 2015年5月11日 15:59

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