今投資すべきもの


ユングの心理学がまた見直されてきた。
「集団的無意識」がその中心となっている。
花でもガーデンプランツの業績が国を問わず伸びている。また、アトランタオリンピックや地中海の避暑地、そして日本でもほとんど同時にひまわりが人気となった。
情報網が発達し、仕掛け人の仕業だと見る向きもあろうが、今風にはライル・ワトソンの「百匹目の猿」現象と考えるべきであろう。
このように地球規模で同じ様なことが起こってくると、必然、今何に投資しなければならないのかがわかってくる。現在投資しなければならないのは、コンピューターを電話と同レベルのツールとして使うネットワークシステムと省力機器、そして商品開発の3つだけである。
3つめの商品開発は、世の中の受入れる素地を見極め、不必要な飾り、あるいは差別化を排除していかなければならない。
贅沢な印象を与えるものはことごとく失敗に終わり、形は今までの常識からすると不格好でも、機能に特化し、その容貌を備えていなければならない。
花の場合で言えば、ペチュニア類やオーニソガラムのように手間いらず、保ちの良さが決め手となっている。


1996/11/04 磯村信夫