大山講


昨日の日曜日、社長室を中心に管理の仕事をしている人達と大山へ行った。
大山とは伊勢原にある山で、丹沢山系の中で最も東に位置し、1,300m余りもある山である。弘法大師も登られ、時来、相模の国と江戸の人達、特に市場関係の人達の講で賑わっている。
大田花きでも大山講があり、先達師はオリベの佐藤さんで、偶然にも東青卸(青果関係の仲卸組合)と同じである。毎年春と秋の2回、お参りをしてお札をいただき、茶店でおでんを食べて戻ってから祝宴をする。
いよいよ東京のお盆需要期を迎え、しかも猛暑で出荷量が前倒しとなって需要量を大幅に超えているので、昨日は「相場のことはとやかく言いませんが、お花屋さんが買った品物が1本残らず各家庭に配られて家族の人達を喜ばせますように。」とお願いしてきた。
まぁ、めったにない暑さで七夕の今日もお星様を見るにはもってこいだが、暑くてまだ盆用の花は仕入れられないと買参人は異口同音に言う。だから今日も相場は軟調気味だが、小売店まで含め我々流通業者は、生産者が作った花を決して流通過程で破棄させることなく、安い時こそ消費拡大のためがんばらなければならないと考えている。


1997/07/07 磯村信夫