利益を確保する


男性の失業率が4%台に乗ってきた。ハウトゥ本を読むと、面接の仕方の中で「退職勧告」の項目が日本でも付け加えられるようになった。
日本では効率の概念がまだ行き渡っていないのだろう。花き業界も同様だが、世界で一物一価の意味するところは、コストパフォーマンスの良いオランダや、他の国々の効率を取入れなければならないことである。そうしなければ花を作っても流通させても意味がないのだ。意味がないということは、消費者にとってメリットがないのである。効率を徹底的にあげていくことに対して、何か冷たいように思う人もいようが、それは誤解というものだ。一流ホテルは効率良く人を満足させている。だから特に帝国ホテルなどはここのところ競争力が高まってきた。帝国ホテルを利用する人は、他と比べて満足しているといって良い。効率を徹底的に求めていく姿勢の中で、知恵や技術革新が生まれる。今、日本の花き業界は全般に、自分達の商売を守るために、効率とは逆のサービス過剰に行ってやしないか?それぞれが効率を再び前面にだし、各自の適正利潤を確保する時となっている。




1998/03/23 磯村信夫