プロの時代


不況は経済に疲れが溜まった状態のことを言う。
疲れが溜まると、人によっては肩や腰、歯が痛くなったり、古傷が疼いたりする。このように、まず弱いところに症状が現れるのだ。
世界経済で競争レベルは高くなった。かって日本は自国の中だけでゲームをしていたから、草野球でもよかった。そんな日本の中で、輸出産業はノンプロを飛び越えプロ野球、ないし大リーグの実力を持って世界の人々から支持を得た。しかし、多数の日本企業やそこで働く人々は、草野球リーグの人、ノンプロリーグの人、最高に高くてプロリーグの人の3層であった。
規制緩和とともに競争が激しくなって、不況がそれに追い討ちをかけ、草野球リーグの会社やプレイヤーたちが存在し得なくなってきた。金融などは、大リーグレベルでないと生きていけない、というレベルにもなってきた。
今をどう見るかというと、以上のように「草野球リーグ消滅の時期」と位置づけることが出来る。花き業界の各企業は、練習によって早くまずノンプロリーグで戦える実力をつけなければならない。
花き業界にいる我々も、潰れないはずはないのである。


1998/11/09 磯村信夫