グローバリゼーション


この夏、社内研修を行っている。テーマはグローバリゼーションと日本の会社の活動についてである。グローバリゼーションというのは、我々が何気なく捉えている意味合いとしては、地球規模の経済分業活動のような感じで、経済活動はWTOが1つのルールになっていると思っている。しかし、グローバリゼーションの真の意味は、超大国が資源・労働力・情報・運輸・財政・分配・マーケットを統合し、グローバルなスケールで相互依存の状態に置く。そういう結果をもたらすような経済的、帝国主義的な拡大主義の一層進んだ段階を言うのだそうだ。元々は経済の地球規模的拡大主義のことで、それに付随している文化的な運動も一緒に興ってきている。ここ2,3年、ジーンズがどこの国でも流行っているというのもグローバリゼーションが加速していっていることを示している。そうなると、キリスト教圏、とりわけアングロサクソンの超大国がグローバリゼーションを促しているわけだから、物事の判断も当然に個と対照物を明確に分けていかなければならないし、彼らのルールである適者生存を頭に置いて行動せざるをえない。

グローバリゼーションを日本流に焼き直すと、競争の中の棲み分け理論が出てくる。競争をしないで棲み分けていくという生ぬるい手法は、もう日本でも立ち行かないことが分かる。花き業界のおいても、急ぎ取り組まなければならないのは、2005年ASEANの自由貿易圏確立と、中国・台湾・韓国・日本がそれぞれに参加し、関税をゼロにすることへの対策である。

ここで宣伝だが、是非とも大田花きの「ここほれわんわん」を利用し、今マーケットで何が起きているかを知り、仮説を立てて対応を急いで欲しい。




2002/08/26 磯村信夫